俳句

板坂壽一 発表俳句の記録 令和六年(2024) 12月22日更新

発表作(掲載・放送など)を季節順に調整しながら入力してゆく
”進行形” のホームページ句集です。
アンダーラインは最新の発表作品です。
※俳句関係のお知らせは[散文]のページをご覧ください。


 

 

 

      令 和 六 年 (2024)

 

 

        12月の発表は現在8句です。

 

 

1494 くろぐろと鋤かれし畑や年の暮 いるか句会12/22・特選(堀本祐樹)

 

 

1493 寒林に透くる大富士われは点 中央俳句会-12/14[冬木立](長沼ひろ志)

 

 

1492 短日の晩酌までの長さかな 中央俳句会-12/14[短日]・会員特選評あり→自選

 

 

1491 カレンダーのあと一枚に小風かな 蒼海句会12/7・佳作(堀本祐樹

 

 

1489セーターの蝕み如何に遺影妻 朝日俳壇・12/22・二席(小林貴子)

     【評】セーターの穴を見つけ、「これどう繕うの?」と遺影に問いかける。

 

1488B獲物ごと着く梟や仁王門 『NHK俳句』令和七年 1月号[梟-ふくろう]佳作(堀田季何)

 

 

1487 残る虫けだし人類以後にても 読売俳壇12/2・(矢島渚男)

 

 

1479B秋望はいかに鳥居の大鴉 『俳壇』令和7年1月号[俳壇雑詠]佳作(能村研三)

 

 

 

 

 

        11月の発表は11句でした。

 

1490 セーターをかぶり抜けたり日曜へ いるか句会11/23・特選(堀本祐樹)

1489               

1488B              

1488けふよりは枯蟷螂ぞ追ふな捕るな 蒼海句会11/9・佳作(堀本祐樹)会員特選1票

1487                 

1486 秋霖や袋道にも選挙カー 朝日俳壇・11/10 (小林貴子)

1485 言ふなれば大秋灯やスタジアム 読売俳壇11/18・(正木ゆう子)

1484 弁当は今年米なり釣れねども 中央俳句会-10/12[新米]自選→会報掲載

1483 八十六に捕られてくれし蜻蛉かな 東京俳壇(東京新聞)-11/23(石田郷子)

1482 うそ寒に偲ぶ遠祖の穴居かな 中央俳句会-10/12[やや寒](長沼ひろ志)

1481 これやこの「岬巡り」ぞ秋霖裡 島吟行(中央俳句会)10/8-(谷口哲朗)招待選者

1480D渡航機やbrekfastてふ夜食 『NHK俳句』12月号[夜食]佳作(堀田季何)

1480C色鳥や無人となりし隣家にも 読売俳壇11/12・(高野ムツオ)

1480B(うつ)し世や花野にゐても鳴るスマホ 『NHK俳句』11月号[花野]佳作(堀田季何)

1480 鱗雲より鱗雲鱗雲 蒼海句会10/5・佳作(堀本祐樹)+会員特選3票

1479B              

1479 かがむわれを昔の顔に映せ露 [よみうり文芸-たま]読売10/11・二席(橋本榮治)

1478 夕月夜わが鼻唄に気づきけり 中央大,杉並高俳句講座9/28・好評→自選

1477 川底を亀ころげゐむ台風裡(り) 東京俳壇(東京新聞)・9/29(石田郷子)

1476 露草よ知るやアパート建つうはさ 中央俳句会・9/21(長沼ひろ志)

1475Cくろぐろと伏す連邦に銀河かな 『俳壇』12月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴代)

1475B虫しぐれ多摩モノレール架線下 [よみうり文芸-たま]10/25・添削入選(橋本榮治)

1475 売り棚にまだ火を知らぬ秋刀魚かな [よみうり文芸たま]10/4-入選(橋本榮)

1474Bなめらうの鰯をジンでウォッカで 銀座俳句[銀座百点]11月号佳作(高橋睦郎)

1474 渋滞のなぐさめなれや黍嵐 中央大,杉並高俳句講座9/7・特選(菊池明範)

11473あれがみな核融合とな天の川 朝日俳壇・10/06・(長谷川櫂)

1472B送火やアシタモヤラウヨと曾孫 現代俳句大会(61)予選通過+選者4票→[作品集]

1472 朝顔や施設脇より出る柩車 いるか句会8/24・佳作(堀本祐樹)

1471Bヘップバーンよペックよいづこ晩夏光 現代俳句大会(61)予選通過[作品集]

1471 さるすべり道を変へてもさるすべり 東京俳壇・9/22・特選二席(石田郷子)

1470B今朝ことに猛る天津日原爆忌 中央大学-学員時報-秋号[中央俳壇](大高霧海)

1470 起承ぬきに転結せしよ夏の夢 蒼海句会8/3・会員特選ほか

1469 良い齢と知りつつ自転車(ちゃり)を虹へ虹へ 蒼海句会8/3・会員特選ほか

1468B不義理せる通夜へ冷酒呷りけり 『俳壇』11月号[俳壇雑詠]佳作(能村研三)

1468 日盛にほつと闇あり御手洗(みたらし) 蒼海句会8/3・佳作(堀本祐樹)

1467 万緑をトンネルをまた万緑を 読売俳壇9/2・(正木ゆう子)

1466 納得の理髪の帰路や片かげり いるか句会7/27・佳作(堀本祐樹)

1465B人類の無理矢理泳ぐプールかな 『NHK俳句』10月号[プール]佳作(堀田季何)

1465 夏帽や俳徒つぎつぎ偲ばれて 中央俳句会7/13[夏帽子]自選→会報掲載

1464 笑へざり尾なき蜥蜴の逃げつぷり 中央俳句会7/13[蜥蜴](小島由美子+宮崎久實)

1463 地震(ない)をすぐその六肢にて知るか蟻 蒼海句会7/6・秀逸(堀本祐樹)

1462 蝙蝠にあとじさる子ら夕鎮守 銀座俳句[銀座百点] 8月号佳作(高橋睦郎)

1461ガラス鉢に金魚のゆがみ競べかな いるか句会6/15・佳作(堀本祐樹)

1460Bさみだれやアラブもおよそ同じ緯度 『俳壇』10月号[俳壇雑詠]佳作(辻 桃子)

1460 擦れ違ふ模様や蛇のUターン 中央俳句会5/11・(宮崎久實事務局長)

1459 豪か愚かさくらんぼ四つ頬張る子 中央俳句会5/11[さくらんぼ](会員特選)

1458 在なれや歩きスマホに火取虫 中央俳句会5/11[火取虫](澤島和計)

1457 通夜葬儀にも梅實る母郷かな 蒼海句会6/1・佳作(堀本祐樹)

1456B曾孫を担ぎぬ植田見渡せと 『NHK俳句』8月号[植田]佳作(西山 睦)

1456 手術後のまなこに植田その奥も 蒼海句会6/1・佳作会員特選など

1455 老鶯も自己模倣かや節回し 銀座俳句[銀座百点] 7月号佳作(高橋睦郎)

1454C浄土にても青梅透くるころか妻 『俳句』9月号・令和俳壇・佳作・小林貴子

1454B季語ならぬ苔にと青葉時雨かな 『俳句』9月号・令和俳壇・佳作・井上康明

1454青あらし二礼二拍手再低頭 いるか句会5/25・佳作(堀本祐樹)

1453 茶摘機を停めて身振りはスマホらし [よみうり文芸-たま] 5/31-入選(橋本榮治)

1452 はつなつと詠みたき初夏や朝戸風 中央俳句会5/11[初夏]-(会員特選評あり)

1451I薫る風ジユイチに実はトシカズに 『蒼海』25号・堀本裕樹

1451H黄の薔薇の黄の明暗に見入りけり 『蒼海』25号・堀本裕樹

1451G吉事のみ偲ばばやわが昭和節(せつ) 『蒼海』25号・堀本裕樹

1451F春濤や先師さながらあの礁(いくり) 『蒼海』25号・堀本裕樹

1451Eやどかりよ我が拠る殻は俳句にて 『蒼海』25号・堀本裕樹

1451D葱坊主の影も律儀に擬宝珠かな 『蒼海』25号・堀本裕樹

1451C瑞兆ぞ消えてまた立つ春の虹 『蒼海』25号・堀本裕樹

1451B藤棚を出でてジユイチに戻りけり 『蒼海』25号・堀本裕樹

1451 順光にまた逆光に鯉幟 角川全国俳句(18)令和5年作・予選通過([俳句生活]に掲載)

1450 地味な木がいま独り占め囀を 銀座俳句[銀座百点] 6月号佳作(高橋睦郎)

1449 引く潮や寄する思郷や磯遊び 東京俳壇・5/5(石田郷子)

1448C夜もさぞや地蔵をあやす風車 『俳壇』9月号[俳壇雑詠]佳作(藤田直子)

1448Bこのたびも躑躅帯かな緑地帯 『俳壇』8月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴代)

1448 ストレート・カーブ・ナックル・飛花落花 [よみ文-たま] 読売5/24・佳作(橋本榮治)

1447B花明りさぞや墓盤の音符にも  現代俳句大会(61)予選通過+選者4票→[作品集]

1447 地下を来て花の靖國神社かな 蒼海句会4/6・秀逸(堀本祐樹)

1446B咲き渡る桃に富士浮く甲斐路かな 中大-学員時報-夏号[中央俳壇]三席(大高霧海)   

1446 日に映えて水影暗き花菜かな [よみうり文芸-たま] 読売新聞5/17・入選(橋本榮治)

1445永日やまた不用品回収車 いるか句会3/23・佳作(堀本祐樹)

1444 永日や袋小路に住み旧(ふ)りて [よみうり文芸-たま]読売新聞5/10・添削入選(橋本榮治)

1443 あたたかや遺失手帳の戻りきて [よみうり文芸-たま]読売新聞4/12・入選(橋本榮治)

1442 乳母車と車椅子並み梅見頃 [よみうり文芸-たま]読売新聞4/19・添削入選(橋本榮治)

1441燃費など無視のいきほひ揚雲雀 『俳壇』5月号[滑稽俳壇]・特選(八木 健)

1440 申告書にて籠りをり啓蟄を 中央俳句会3/9[啓蟄](宮崎久實事務局長)

1439 願はくは花下(かか)にて詠まむ「西行忌」 中央俳句会3/9[西行忌](澤島和計)

1438 芽柳に風や写生の人らにも 東京俳壇・4/7(石田郷子)

1437 いななきのたび散ることよ花ミモザ いるか句会2/17・秀逸(堀本祐樹)

1436B独酌ぞ建国の日の旗容れて 『俳壇』6月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴代)

1436 お大尽の辛夷にたんと蕾かな 蒼海句会2/10・佳作(堀本祐樹)

1435B立つる旗に吾に朝風や建国日 『蒼海』24号・令和六年6/28刊(堀本裕樹)

1435 さより鮨ひかり明日より三連休 [よみうり文芸-たま]読売新聞4/5・秀逸(橋本榮治)

1434 隠居家(や)に下萌ぞなほ気張らむか 中央俳句会2/9・(宮崎久實事務局長)

1433D立春や何はともあれ靴替へて 銀座俳句[銀座百点] 4月号佳作(高橋睦郎)

1433B曾孫めの豆は本気よ鬼は外 『蒼海』24号・令和六年6/28刊(堀本裕樹)

1433 風邪の喉にて聞かさるる十八番(おはこ)かな いるか句会1/27・佳作(堀本祐樹)

1432C雑魚どちに糞(ふん)を馳走か浮寝鳥 『蒼海』24号・令和六年6/28刊(堀本裕樹)

1432Bさざんくわのちらかりぶりに佇める 蒼海句会2/10・会員多数票→用字を推敲

1432 俺流の今朝よ「ラーメン雑炊」よ 蒼海句会1/20・九段・佳作(堀本祐樹)

1431C硝子めく枝をゆさゆさ寒鴉 『蒼海』24号・令和六年6/28刊(堀本裕樹)

1431B寒風も仕切る回転扉かな 『NHK俳句』3月号[扉]佳作(高野ムツオ)

1431「家族葬」とあり寒中見舞状 中央俳句会1/13[寒中見舞]-(長沼ひろ志事務局長)

1430 続報も地異ぞ日脚は伸びにつつ 中央俳句会1月句会1/13・自選→会報 

1429 結社誌の自句に入朱や読始 中央俳句会1/13[読初] (長沼ひろ志高松守信事務局長)

1428C門扉越しに遣る年玉や微熱の身 『蒼海』24号・令和六年6/28刊(堀本裕樹)

1428B地震・津波・空港惨事・まだ二日 朝日俳壇・1/21・一席(小林貴子)

1428 龍昇れ八十六への初夢に 令和六年年賀状

1427F続報も地異ぞ津波ぞ初入日 『蒼海』24号・令和六年6/28刊(堀本裕樹)

1427E初空や父の寿命を倍生きて 『蒼海』24号・令和六年6/28刊(堀本裕樹)

 

      令 和 五 年 (2023)

1427D2年の湯を抜ききる渦に加速かな 俳人協会(63)全国大会・予選通過「選句集」収録

1427D数へ日にして大敗よ花歌留多 『蒼海』24号・令和六年6/28刊(堀本裕樹)

1427C年の瀬の喧噪がまづスマホより 『俳壇』24年4月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴代)

1427Bうまさうに輝く霜や二日酔 『俳壇』24年4月号[俳壇雑詠]佳作(今瀬剛一)

1427 沈まねばならぬぞ池の面(も)の木の葉 いるか句会10/21・佳作(堀本祐樹)

1426B 木の葉ほぼ道に移りて映えにけり 銀座俳句[銀座百点] 2月号佳作(高橋睦郎)

1426 雑踏や微塵の木の葉へと木の葉 いるか句会12/23・特選(堀本祐樹)

1425E芽と出るか土に戻るか踏む木の実 中央大[学院時報』4月春号[中央俳壇](大高霧海)

1425D富士ほのか枯木林のなかばより 『俳壇』24年3月号[俳壇雑詠]佳作(能村研三)

1425C干支の句の使ひ回しよ書く賀状 『俳壇』3月号[滑稽俳壇]佳作(八木 健)の、投稿原句

1425B残党の年忘かな呑めねども 読売俳壇1/22・(矢島渚男)

1425 (なら)へとや朗らに枯るるこの芒 蒼海句会12/2・九段・佳作(堀本祐樹)

1424 切る葱を飛び出す葱の白さかな 読売俳壇12/12・二席(宇多喜代子・最終選?)

1423 兼題の初時雨なり座五も降れ 中央俳句会・11月句会・11/11・無票なれど→自選

1422 初時雨それも奥多摩しぐれかな 中央俳句会・11月句会・11/11・(長沼ひろ志)

1421C拝聴の献詠裡なる秋気かな 『蒼海』23号・令和六年4/5刊(堀本裕樹)

1421B星月夜われら地球は輝けで 『蒼海』23号・令和六年4/5刊(堀本裕樹)

1421 加齢やや淀むがごとき夜長かな 銀座俳句[銀座百点] `24年1月号-佳作(高橋睦郎)

1420多摩湖こそ大甕なれや秋天下 [よみうり文芸-たま]読売新聞12/15・二席(上田日差子)

1419Cアノ富士ハオマケと葡萄園の主 『俳壇』2月号[俳壇雑詠]特選(辻桃 子

1419Bまはり道の川面にゆらり昼の月 『俳壇』2月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴代

1419 義務めける散歩や秋の風を背に いるか句会・会員特選評を肯定(堀本祐樹)

1418 故郷ではアキカデよこの秋風を いるか句会10/21・佳作(堀本祐樹)

1417 学習田と知つてのことか稲雀 いるか句会10/21・佳作(堀本祐樹)

1416D戻り着く居は宵闇の極みかな 『蒼海』23号・令和六年4/5刊(堀本裕樹)

1416Cなだめ得て送る尾灯や寝待月 『蒼海』23号・令和六年4/5刊(堀本裕樹)

1416B天辺に朝日影かな竹の春 [よみうり文芸-たま]読売新聞12/1(上田日差子)

1416 独酌や義理に観てきし美術展 中央俳句会・十月句会・10/14(秦 孝弘)一句評あり

1415E門灯を消せどもやはり無月かな 『蒼海』23号・令和六年4/5刊(堀本裕樹)

1415Dなほ干せる亀の甲羅に落葉かな 『NHK俳句』24年1月号[落葉]佳作(村上鞆彦)

1415C繰り上がりたる締切りや秋の暮 『俳壇』24年1月号[俳壇雑詠]佳作(森田純一郎

1415Bたそがれに寄りくる鹿の瞳かな 『俳壇』24年1月号[俳壇雑詠]佳作(能村研三

1415 矍鑠と漕いで落栗かはしけり いるか句会9/23(オンライン)添削(堀本祐樹)※語順入替

1414C無花果が主季語ぞ群るる蟻よりも 『蒼海』23号・令和六年4/5刊(堀本裕樹)

1414B収まらぬ兵事やテロや秋澄むに 中央大[学院時報』1月新春号[中央俳壇](大高霧海)

1414 かなかなや急かさるるごと暮るる多摩 [よみうり文芸]読売新聞11/3(上田日差子)

1413 いふなれば秋一番よ朝戸風 いるか句会9/23(オンライン)佳作(堀本祐樹)

1412C月の出のもしやあちらに地球の出 『蒼海』23号・令和六年4/5刊(堀本裕樹)

1412B月白や止まぬ兵火を思はせて 『蒼海』23号・令和六年4/5刊(堀本裕樹)

1412 仏前や房に戻れぬ葡萄粒 朝日俳壇・9/24・(小林貴子)

1411 ラフの萩を散らすゴルフとなりにけり 中央大,杉並高俳句講座5/13-[萩]自選

1410C窓越しに初鱗雲いざ土手へ 『俳壇』12月号[俳壇雑詠]佳作(今瀬剛一) ←11/22訂正

1410B台風を不貞寝にて遣る齢(よわい)かな 『俳壇』12月号[俳壇雑詠]佳作(辻 桃子

1410 台風に次ぐ台風ぞ位牌たち いるか句会8/26(オンライン)・堀本祐樹(肯定)【評】たち

1409B老猫に影纏ひつく残暑かな 『俳壇』10月号[俳壇雑詠]佳作(藤田直子

1409 釣り上げしたなごへと直ぐ秋暑かな いるか句会8/26(オンライン)秀逸(堀本祐樹)

1408C無理矢理に秋立つけふの日本かな 『俳句』12月号/令和俳壇・佳作(成田一子)

1408B百日後など知らじとやさるすべり  現代俳句大会(60)予選通過+選者2票→『作品集』

1408 痒からむ風ゆるみたる夏柳 蒼海句会9/2・九段・佳作(堀本祐樹)

1407Bママを降りて弾む曾孫や大花火 中央大『学院時報』4月春号[中央俳壇]大高霧海)

1407 犬小屋は模様眺めか庭花火 中央俳句会・八月紙上式-8/9発行(澤島和計)

1406 柏手や蝉時雨るるを抜けてきて 蒼海句会8/5-多点句。【主宰評】時雨るる試み。

1405 窓を行く雲ねたましや夏期講座 中央大,杉並高俳句講座5/13-[夏期講座]自選

1404B葉柳や白くふくらむ昼の月 [よみうり文芸-たま]読売新聞9/22(上田日差子)

1404 用心棒めく向日葵や丘の家 いるか句会7/22(オンライン)・佳作(堀本祐樹)

1403Eこは寝冷え三面鏡のどのわれも 『蒼海』22号・令和六年1/15刊(堀本裕樹)

1403D宅配にねぎろうてまた昼寝かな 『蒼海』22号・令和六年1/15刊(堀本裕樹)

1403Cサイダーや少女期も知る遺影妻 『蒼海』22号・令和六年1/15刊(堀本裕樹)

1403B怒濤めく波に寄らるる青嶺かな 『俳壇』10月号[俳壇雑詠]佳作(今瀬剛一

1403 倒影の鉄橋冷ませ夏の川 中央大,杉並高俳句講座5/13-[草餅]自選(掲載順を調整)

1402B路地をくる七夕竹の下校かな 『NHK俳句』10月号[五月闇]佳作(高野ムツオ)

1402 葉の孔ゆ世を窺ふか毛虫どち 蒼海句会8/5・九段・秀逸(堀本祐樹)

1401 鳴き交(か)ひて梅雨明祝ふ鴉かな 中央俳句会7/15[梅雨明](長沼ひろ志)

1340 十歩ほどのわが庭なれど五月闇 『NHK俳句』8月号[五月闇]佳作(村上鞆彦)

1399C白靴や予科練生を知る齢(よわい) 『俳句』10月号/令和俳壇・佳作(小林貴子)

1399B宇治橋の始終を梅雨の瀬音かな 『俳句』10月号/令和俳壇[始]秀逸(夏井いつき)

1399 引き留めるべく短夜の思案かな 中央俳句会6/10・会3票を得て自選→会報へ

1398 暮れ残る鉄砲百合や迷ひ道 [よみうり文芸-たま]読売新聞7/21(上田日差子)

1397 猫を逃げし蜥蜴にあはや輪禍かな 『俳壇』8月号[俳壇雑詠]佳作(辻 桃子)

1396 あぢさゐに月昇りこよ豪雨あと 蒼海句会6/3・九段・佳作(堀本祐樹)

1395C「あいにくの雨」は野暮ぞよ菖蒲園 『蒼海』22号-令和六年1/15刊(堀本裕樹)

1395Bあめんぼの一つ止まりぬその影も 『俳壇』9月号[俳壇雑詠]佳作(森田純一郎)

1395 落ちたるはやはり青柿蔕(へた)も青 東京俳壇(東京新聞)6/25(石田郷子)

1394 草餅とまぶす黄な粉の出逢ひかな 中央大,杉並高俳句講座5/13-[草餅]自選

1393 老鶯に合の手めける鴉かな 銀座俳句[銀座百点]7月号-佳作(高橋睦郎)

1392 理髪後を夕薄暑へと出でにけり 中央俳句会5/12・会員特選評あり→会報へ

1391E祭明けの今朝が祭か鴉どち 『蒼海』22号・令和六年1/15刊(堀本裕樹)

1391Dハーフらしき子も仮面選(え)る夜店かな 『蒼海』22号-令和六年1/15刊(堀本裕樹)

1391C新緑に透けて街頭ビジョン光 『蒼海』22号・令和六年1/15刊(堀本裕樹)

1391B通院や祭支度に会釈して 『蒼海』22号・令和六年1/15刊(堀本裕樹)

1391 垣越しに拝受の著莪に雨滴かな 『俳壇』8月号[俳壇雑詠]佳作(今瀬剛一)

1390 影絵めく薊や在(ざい)の川明り 蒼海オンライン句会,5/6・佳作(堀本祐樹)

1389E百花園の帰途の老躯に遅日かな 『蒼海』21号・10/5刊(堀本裕樹)

1389D亡き句友ならずやあれに東屋に 『蒼海』21号・10/5刊(堀本裕樹)

1389Cなほ蒲公英けだし禁裏の庭辺にも 『蒼海』21号・10/5刊(堀本裕樹)

1389B倒影の巨塔くづして残り鴨 『蒼海』21号・10/5刊(堀本裕樹)

1389 選挙カーの連呼をいかに残る鴨 向島百花園吟行会4/19・好評を得て 自選

1388Eなにゆゑの停止飛行(ホバーリング)ぞ虻なほも 読売俳壇・6/5・三席(小澤 實)

1388Dすは虻ぞスカイツリーを背景に 『蒼海』21号・10/5刊(堀本裕樹)

1388C竹秋や碑の句意は解しかぬれども 『蒼海』21号・10/5刊(堀本裕樹)

1388B早咲きの著莪も待ちくれをりしとは 『蒼海』21号・10/5刊(堀本裕樹)

1388 池越しの会釈ののちの春思かな 向島百花園吟行会4/19・好評を得て 自選

1387B池越しの藤越しにかの巨塔かな 『蒼海』21号・10/5刊(堀本裕樹)

1387 咲くわ鳴くわ舞ふわ光るわ春の園 向島百花園吟行会4/19・好評を得て 自選

1386B多摩湖への蓋めく雲や春しぐれ [よみうり文芸-たま]読売新聞6/23(上田日差子)

1386 かの燕なりせばわれも湖を いるか句会4/15(オンライン)・秀逸(堀本祐樹)

1385 カッターの刃も折りたてぞ新学期 『俳句』5月号/令和俳壇[刃]秀逸(夏井いつき)

1384 帰り見る松の緑やま幸(さき)くて いるか句会4/15(オンライン)・特選(堀本祐樹)

1383B父母へ妻へ水そそがせよ墓の蜂 『俳壇』8月号[俳壇雑詠]佳作(辻 桃子)

1383 春風の丘にて偲ぶ闘志かな 蒼海オンライン句会,4/13・佳作(堀本祐樹)

1382C亀鳴くを傍受か例の怪気球 『俳壇』7月号[滑稽俳壇]秀逸(八木 健)

1382B在所なる駅に昼の灯花の雨 銀座俳句[銀座百点]6月号-佳作(高橋睦郎)

1382 英霊も坐(いま)す鎮守や花明り いるか句会3/25(オンライン)・佳作堀本裕樹)

1381B遺骨にて背負ふ従弟や花曇 現代俳句大会(60)予選通過・『入選作品集』に収録

1381 春雷や亀に又寝を許さじと いるか句会3/25(オンライン)・佳作堀本裕樹)

1380 戸袋を巣箱となして鳴くわ鳴くわ いるか句会3/25(オンライン)・佳作堀本裕樹)

1379D野遊びや身はなりたての八十五 [よみうり文芸-たま]読売新聞5/19(上田日差子)

1379C夕潮にみな雌めけり桜貝 『俳壇』7月号[俳壇雑詠]佳作(野村研三)

1379B生きもの名の飛び交ひて磯遊 『NHK俳句』6月号[磯遊]添削で佳作(山田佳乃)

1379 この世へとメール寄こせや入彼岸 蒼波(海)句会3/21-市ヶ谷-会員票→自選

1378 空撮のあの津波また春の夢 中央俳句会3/11・一ツ橋・会員特選評あり

1377D芽吹くにも武蔵振りなる欅かな 『俳壇』6月号[俳壇雑詠]佳作(辻 桃子)

1377C花粉症われも生きとし生くるらし 『俳壇』6月号[俳壇雑詠]特選一席(山田貴世)

1377B春雷に夢断たれてや亀浮上 『俳壇』6月号[俳壇雑詠]佳作(今瀬剛一)

1377 月おぼろなれど寄り道いたすまじ 読売俳壇・4/10(正木ゆう子)

1376 窓朧ちあきなおみの古ビデオ 蒼海オンライン句会,3/4-推敲作に主宰肯定→自選句

1375 効ク塾ニ移ルと少女春炬燵 蒼海オンライン句会,3/4・自選句

1374 受賞への舞台袖なる余寒かな 『NHK俳句』4月号テーマ[春の兆し]佳作(堀本裕樹)

1373 天麩羅は本意(ほい)ならざるか蕗の薹 中央俳句会2/18・一ツ橋-多数票→自選

1372B化かされてゐるがに温くし誕生日 銀座俳句[銀座百点]5月号-佳作(高橋睦郎)

1372 甥つ子に会はで久しや実朝忌 中央俳句会2/18・一ツ橋-[実朝忌](澤島和計選)

1371B孫なりの原発論ぞ息白く 『俳壇』5月号[俳壇雑詠]佳作(藤田直子)

1371 冬萌の連れもて萌ゆる先途かな 蒼海オンライン句会・2/4-佳作(堀本裕樹)

1370 着信は「Re:冬温し」従弟無事 『俳句』3月号/令和俳壇・推薦(成田一子)

1369 寒菊や御代いづれにも隠忍期 いるか句会1/28(オンライン)・特選(堀本裕樹)

1368E枯木より突如飛びし葉しかも舞ふ  現代俳句大会(60)予選通過+選者2票→『作品集』

1368D白息の濃さくらべあふ散歩かな 銀座俳句[銀座百点]4月号-佳作(高橋睦郎)

1368C追ふ足を躱(かわ)す湯たんぽ逃ぐる夢 『俳壇』4月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴世)

1368B左義長や駐在は酒断りて [よみうり文芸-たま]読売新聞 3/10(上田日差子) 

1368 乗初は「武蔵大和」よ在所駅 [よみうり文芸-たま]読売新聞 12/17(上田日差子) 

1367B世間へと腹据ゑなほす四日かな 俳人協会(62)全国大会・予選通過「選句集」収録

1367 呵々超えてあはや誤嚥ぞ初笑 中央俳句会1/14一ツ橋-[初笑](三選者選)

1366 迫り上がる遠山並みや初入日 蒼海オンライン句会,1/12-佳作に追加(堀本裕樹)

1365C初富士やここは在所の一の丘 中央大『学院時報』4月春号[中央俳壇]大高霧海)

1365B起承抜きに転結見しよ初寝覚 『俳壇』4月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴世)

1365A初寝覚めまづ平熱を嬉しみて NHK全国俳句大会(第25回)・入選

1365 野兎を帰途にも語る童女かな 令和五年・賀状用・旧句より自選

 

 

      令 和 四 年 (2022)

1364B鎮守にて囲む炎や去年今年 『蒼海』20号・7/5刊(堀本裕樹)

1364 酒一本きりよ愚老の年用意 中央俳句会12/10一ツ橋-[年用意](小島由美子)

1363 わが路地にサンタか逸る犬の声 いるか句会12/24(オンライン)会員特選+主宰評→推敲-自選

1362Fばら撒くは天の兜太か急霰 『蒼海』20号・7/5刊(堀本裕樹)

1362E棚上げよ露西亜土産の冬帽子 『蒼海』20号・7/5刊(堀本裕樹)

1362D再生の留守電咳きに咳くばかり 『蒼海』20号・7/5刊(堀本裕樹)

1362C亡友にも出すすべ欲しや書く賀状 『蒼海』20号・7/5刊(堀本裕樹)

1362B(かざ)音や無人のスキージャンプ台 『NHK俳句』2月号[スポーツ] 佳作(堀本裕樹)

1362 喪の家の枯芝嬉々と這ふ子かな 中央俳句会12/10一ツ橋-[枯芝]-会員特選

1361D注意報なき十二月八日かな 『蒼海』20号・7/5刊(堀本裕樹)

1361C湯豆腐やかの湯豆腐が別れとは 『蒼海』20号・7/5刊(堀本裕樹)

1361B霙るるや特養ホームゆ遊び歌 『NHK俳句』3月号[遊び] 佳作(堀本裕樹)

1361 天井に鼬(いたち)の足音(あおと)さて又寝 蒼海オンライン,12/8-句会中に推敲-主宰肯定あり

1360B焼香や夕綿虫をくぐり来て 『俳壇』3月号[俳壇雑詠]佳作(藤田直子)

1360 映る吾に障子明りやオンライン 『NHK俳句』1月号[室内] 佳作(堀本裕樹)

1359Bいちやう散るその枝をまだあらはさで 『蒼海』20号・7/5刊(堀本裕樹)

1359 接写への枯蟷螂の構へかな いるか句会11/26(オンライン)佳作(堀本裕樹)

1358I昨夜のあの月蝕見しか浮寝鳥 『蒼海』19号・3/30刊(堀本裕樹)

1358H蝕過ぎし月に倣ふや脱ぐマスク 『蒼海』19号・3/30刊(堀本裕樹)

1358G蝕を経し月光いかに花八手 『蒼海』19号・3/30刊(堀本裕樹)

1358F月蝕にこれは不覚の湯ざめかな 『蒼海』19号・3/30刊(堀本裕樹)

1358E燗酒に戻りてはまた月蝕へ 『蒼海』19号・3/30刊(堀本裕樹)

1358D神に人に季(とき)じくの墓所・蝕の月 ※無季句 『蒼海』19号・3/30刊(堀本裕樹)

1358C月蝕にも灯るごとしよ石蕗の花 『蒼海』19号・3/30刊(堀本裕樹)

1358Bむしばまれゆく月面や冬ちちろ 『蒼海』19号・3/30刊(堀本裕樹)

1358 すれ違ふ時雨やケーブルカーの窓 中央俳句会11/12一ツ橋[時雨]-会員評→自選

1357 曾孫より手をつなぎくる時雨かな 銀座俳句[銀座百点]1月号-佳作(高橋睦郎)

1356 神わざの個装びつしり蜜柑粒 中央大杉並高-講座11/12(自選)

1355 小春日や疫の世をなほしのぎつつ 『俳壇』2月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴世)

1354 直売の人参灯す朝日かな 中央大杉並高-講座11/12(自選)

1353 立冬や此度(こたび)も非季語めくマスク [よみうり文芸-たま]読売新聞12/11(石田郷子) 

1352 重季語か「加湿器据うる冬支度」 俳壇』1月号[滑稽俳壇]・(八木 健)

1351 剥く林檎の皮も香りもらせんかな 中央大杉並高-講座10/22(自選)

1350 秋黴雨(あきついり)かな五日市街道も [よみうり文芸-たま]読売新聞 12/2(石田郷子) 

1349 来秋も在りて物言ふつもりかや 朝日俳壇・10/30・三席・(長谷川櫂)

1348 秋の底めくなりけふの奥多摩湖 [よみうり文芸-たま]読売新聞 11/25(石田郷子) 

1347 銀杏に電子レンヂの仕打ちかな 中央大杉並高-講座10/15-(推敲して自選句に)

1346 財務苦の市道を飾れ穂草どち 蒼海オンライン句会,11/10・佳作(堀本裕樹)

1345 貯水湖を二つ覆ひて鰯雲 中央俳句会10/8一ツ橋・ 会員評を得て→自選句に

1344 渋柿と知れども映えてすずなりよ 東京俳壇(東京新聞)11/13(石田郷子)

1343 なつかしき人あらはれよ稲架(はざ)の道 中央俳句会10/8一ツ橋 [] (島由美子)

1342B虫のここをつまめ曾孫よはいポーズ 銀座俳句[銀座百点]10月号-佳作(高橋睦郎)

1342 耳の底に小鳥来てゐる寝覚めかな いるか句会9/24(オンライン)佳作(堀本裕樹)

1341B秋の灯を連ねて下り列車かな 『俳壇』1月号[俳壇雑詠]佳作(野村研三)

1341 落栗にこそ相応(ふさ)ひけれ逆光裡 いるか句会9/24(オンライン)定(堀本裕樹)

1340B照り雨に朱をきはめたり曼殊沙華 『俳句』1月号/令和俳壇[朱]・「入選まであと一歩!」欄に掲載(夏井いつき)

1340 台風の雲駆けながら裂けながら 読売俳壇・10/31・(小澤 實)

1339 きつつきの現行犯や咎(とが)めても 中央大杉並高・文化祭・(自選

1338 町の児を待ちしか多摩のゐのこづち [よみうり文芸-たま]読売新聞 10/21(石田郷子) 

1337 夜食めくチューインガムや渋滞裡 ラジオ文芸選評9/10放送[夜食](神野沙稀)

1336 遠慮ぎみなれども鰯雲めける 中央俳句会9月(紙上)・会員選あり

1335B義理に来し個展ぞ先づは秋扇 『NHK俳句』12月号[芸術] 佳作(堀本裕樹)

1335 一票も得ざる連呼や法師蟬 『俳壇』11月号[滑稽俳壇]添削入選(八木 健)

1334 かははぎの釣らるる声や夕入江 蒼海オンライン句会,9/8・肯定(堀本裕樹)

1333 赤蜻蛉来たりライオンバスの窓 [よみうり文芸・たま]読売新聞 10/7(石田郷子)

1332 流域に二学期のこゑ神田川 東京俳壇(東京新聞)9/25(石田郷子)

1331 底紅の己が白へのにじみかな いるか句会8/27(オンライン)肯定・(堀本裕樹)

1330 現し世は疫ぞ戦(いくさ)ぞ盆の魂 銀座俳句『銀座百点』10月号・佳作(高橋睦郎)

1329 秋暑し貯水湖を風渡れども [よみうり文芸・たま]読売新聞 9/23(石田郷子)

1328 秋暑し地軸いぢられたるごとく 中央俳句会8月(紙上)[秋暑]ひろ志+守信+由美子

1327Cさるすべり世の疫をさも煽るがに 『蒼海』18号・12/25刊(堀本裕樹)

1327B隣る木へ一途の蟬の羽音かな 『俳壇』11月号[俳壇雑詠]佳作(野村研三

1327 空蝉やわが抜け殻の句歌いくつ 角川全国俳句(16)令和3年・予選通過

1326B西方には今日も散華ぞさるすべり 『蒼海』18号・12/25刊(堀本裕樹)

1326 夕焼はやがて朝日か戦場に 朝日俳壇・8/28・二席・(高山れおな)

1325 峰雲は逆光しかも崩るるよ 読売俳壇・9/19・(小澤 實)

1324 スプレーを逃げし蚊さぞや深呼吸 『俳壇』10月号[滑稽俳壇]特選(八木 健)

1323 ぬけぬけと番ふもありて蟬時雨 いるか句会7/30(オンライン)秀逸・(堀本裕樹)

1322 (え)籠りに見とどけたるよ七変化 『俳壇』10月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴世)

1321 青点々しをれきれざるあぢさゐに いるか句会7/30(オンライン)佳作-(堀本裕樹)

1320 ご先祖は龍宮の出か舞ふ金魚 中央俳句会7/9・一ツ橋・会員選を得て[自選句]に

1319C夏負けや三面鏡のどの我も 『蒼海』18号・12/25刊(堀本裕樹)

1319B亡妻のいつしか隣る夜釣かな 『蒼海』18号・12/25刊(堀本裕樹)

1319 あそこにもスマホ灯(あか)りや土手涼み 中央俳句会7/9-一ツ橋[納涼]和計+ひろ志

1318E昼顔を根へとたどれりバス待つに 中央大杉並高-講座-夏休み宿題(自選)

1318Dやるものよ蟬に割り込む蟬の声 中央大杉並高-講座-夏休み宿題(自選)

1318C「凉しや」と三十三度への帰宅 中央大杉並高-講座-夏休み宿題(自選)

1318B老衰かつまみて軽きかたつむり 中央大杉並高-講座-夏休み宿題(自選)

1318 靖國の神鏡前の涼気はも 蒼海オンライン句会,7/7・佳作(堀本祐樹)

1317E耳鳴りか歳時記になき「遠蟬(とおぜみ)」か 『蒼海』18号・12/25刊(堀本裕樹)

1317D人のみにあらじな虹に見とるるは 『蒼海』18号・12/25刊(堀本裕樹)

1317C大虹や多摩湖の堰はなほ小雨 『蒼海』18号・12/25刊(堀本裕樹)

1317Bさるすべり目を逸らせてもさるすべり 『蒼海』18号・12/25刊(堀本裕樹)

1317 汗だくに訪ふ墓碑九基あな家郷 『NHK俳句』9月号[故郷] 佳作(堀本裕樹)

1316 自転車に蜘蛛の囲()みごと留守三日 中央俳句会6/18・一ツ橋(小島由美子)

1315 菖蒲田やまたそこここにひらく傘 東京俳壇(東京新聞)7/10(石田郷子)

1314 炎天へ決意せよとや跨線橋 中央大杉並高・講座6/11・好評(自選)

1313夏料理に野暮な栄養論議かな NHK-Eテレ[NHK俳句]放送(堀本祐樹選)

1312B片虹や先日知りし喪の辺(あた) 『俳句』9月号/令和俳壇・秀逸(小林貴子)

1312 黴の香や防空壕を知る齢(よわい) 定年俳壇(朝日折込)7/下号-特選一席(谷村鯛夢)

1311 わくら葉を浮かべ玉川上水路 [よみうり文芸・たま]読売新聞 7/8(石田郷子)

1310 ここといふあたりに白や菖蒲園 読売俳壇6/20・(宇多喜代子)

1309B美男てふ露座大佛に南風(みなみ)かな 『NHK俳句』8月号[風風] 佳作(井上弘子)

1309 満ちくるは卯波卯浪よ和歌の浦 中央俳句会5/7・一ツ橋(会員選)

1308 茅花流し紀ノ川筋を高野山(こうや)へと 中央俳句会5/7・一ツ橋(澤島和計)

1307 早世の墓なぐさめよ四十雀(がら) 『NHK俳句』7月号[四十雀] 佳作(髙柳克弘)

1306B佛壇にとどけ立夏の朝戸風 『蒼海』17号・9/30刊(堀本裕樹)

1306 ゴールデンウィーク尽ぞ日章旗 蒼海オンライン句会,5/12・佳作(堀本祐樹)

1305C甲羅干す亀にもけだし目借時 『蒼海』17号・9/30刊(堀本裕樹)

1305B 人はいさ吾(あ)に本日は「昭和節」 銀座俳句『銀座百点』7月号秀逸(高橋睦郎) 

1305 多摩おぼろ列車も音を籠らせて [よみうり文芸・たま]読売新聞6/17,(石田郷子)

1304Eやどかりの心地いかにと転がせる 『蒼海』17号・9/30刊(堀本裕樹)

1304D新奇なるビルも遠見よ潮干狩 『蒼海』17号・9/30刊(堀本裕樹)

1304C都電にも坂ありて見よ陽炎へる 『俳句』9月号/令和俳壇[都]秀逸(夏井いつき)

1304B望郷や壺焼を噛みあぐねつつ 『俳壇』8月号[俳壇雑詠]佳作(加藤耕子)

1304 行け風船ニュートンのゐる天国へ 中央大杉並高・講座5/14・好評(自選)

1303D選挙カーの連呼を如何に百千鳥 NHK全国俳句大会24・[千]入選

1303C遠足は四学級か今日の丘 『俳壇』7月号[俳壇雑詠]佳作(藤田直子)

1303B池に来て列へ戻れり遠足児 『俳壇』7月号[俳壇雑詠]佳作(能村研三)

1303 えてき春燈は通はり通夜 『俳句』5月号/平成俳壇[夜]秀逸(夏井いつき)

1302B立ち寄れる上野いつしか春灯に 『蒼海』17号・9/30刊(堀本裕樹)

1302D春雨も映(は)やし出版記念展 『蒼海』17号・9/30刊(堀本裕樹)

1302C英霊もお聞きか春の雨しだり 『蒼海』17号・9/30刊(堀本裕樹)

1302B地下を来て宮路はやはり木の芽雨 『蒼海』17号・9/30刊(堀本裕樹)

1302 春なれど季語に戸惑ふ兵事かな 中央俳句会1/8・一ツ橋(小島由美子)

1301B長途来て隠岐に弛まぬ燕かな 『NHK俳句』6月号[燕] 佳作(井上弘美)

1301 兜煮てふ大往生や桜鯛 中央俳句会1/8・一ツ橋(長沼ひろ志)

1300 (よべ)の句を破て朝寝寝かな 中央俳句会4/9・一ツ橋(澤島和計)

1299 ひらがなの群れじや 蒼海オンライン句会,4/7秀逸(堀本祐樹)

1298 遅ればせながら裏山笑ひけり 東京俳壇(東京新聞)4/24(石田郷子)

1297C春月や北半球にまた戦火 銀座俳句『銀座百点』6月号,佳作(高橋睦郎)

1297B花明り兵事は昔事ならで 『俳句』8月号/平成俳壇・佳作(小林貴子)

1297 けさ聞を涅槃鴉()いふべしや NHK俳句』4月号[涅槃] 佳作(岸本尚毅)

1296 犬ふぐり夜は星々と交信か 蒼海オンライン句会,3/5・会員特選+主宰好評

1295 下駄箱にお載せすれども雛(ひいな)かな 『NHK俳句』5月号[雛] 佳作(岸本尚毅)

1294 手術後の瞳そよ涅槃西風(ねはんにし) 中央俳句会3/11、好評→自選

1293 二月尽こたびも疫を置き去りに 『俳壇』5月号[滑稽俳壇]佳作(八木 健)

1292 下校児に池の薄氷あへなかり 銀座俳句『銀座百点』4月号,佳作(高橋睦郎 

1291 薄氷を日にかざしては割る子かな 東京俳壇(東京新聞)3/6(石田郷子)

1290 なほ籠れとや北多摩も春の雪 [よみうり文芸・たま]読売新聞3/18,(石田郷子)

1289I春炬燵アマチュア俳句にも期日 『蒼海』16号・6/20刊(堀本裕樹)

1289H曾祖父(ひいじじ)吾をヒーチャンと呼び進級期 『蒼海』16号・6/20刊(堀本裕樹)

1289G片目づつ蜜柑の艶を比べけり 『蒼海』16号(堀本裕樹)/17号で東 直子の【評】

1289F手術先づ了へし右眼や春隣 『蒼海』16号・6/20刊(堀本裕樹)

1289E眼科棟より雪富士ぞけだし吉(きち) 『蒼海』16号・6/20刊(堀本裕樹)

1289D白内障にも鮮やぎて寒椿 『蒼海』16号・6/20刊(堀本裕樹)

1289C寒釣に厭きざる人を見厭きざる 『蒼海』16号・6/20刊(堀本裕樹)

1289B宅配の孫な事故りそ多摩に雪 『蒼海』16号・6/20刊(堀本裕樹)

1289 一駅を寡黙なりしよラガーどち 『NHK俳句』3月号[ラグビー] 佳作(坂西敦子)

1288B類想をもかくひねれとや臥龍梅 中央俳句会2/13・紙上式(澤島和計+高松守信)

1288 宇宙ごとみぞれゆくがに夕霙 いるか句会(1/22オンライン)佳作(堀本裕樹)

1287 不義理せよ籠れと多摩に霙かな [よみうり文芸-たま]読売2/25,佳作(石田郷子)

1286 ぢゆうに撃ち合ふ竹や寒風下 いるか句会(1/22オンライン)会員特選+主宰好評

1285 買初は在所の銀座通りかな 銀座俳句『銀座百点』3月号,秀逸(高橋睦郎)

1284 わからぬ句わかりすぎる句初句会 中央俳句会1/8・一ツ橋(小島由美子,他)

1283 模造富士のてつぺんなりの淑気かな 中央俳句会1/8・一ツ橋(長沼ひろ志)

1282C砂利踏むへ頭ごなしよ初鴉 『俳壇』4月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴世)

1282B八十四の虎も多摩より御慶かな 『俳壇』4月号[俳壇雑詠]佳作(加藤耕子)

1282Aあきらかに余所行きのこゑ初鴉 NHK全国俳句大会㉓・[行]佳作(岩岡中正)

1282 八十四の虎も籠居ゆ御慶かな 令和四年・賀状用・自選

 

      令 和 三 年 (2021)

 

1281B年の瀬に一句載りけり続けむか 『俳壇』4月号[俳壇雑詠]佳作(加藤耕子)

1281 万両を見張るか帰路も吠ゆること いるか句会(12/25オンライン)主宰評で推敲

1280  数へ日やしきりに痒き自傷跡 銀座俳句『銀座百点』2月号,佳作(高橋睦郎)

1279 歩みつつ諭す電話の息白し 朝日俳壇・1/16(高山れおな)

1278 賀状書くゴム印の虎凄ませて 東京俳壇(東京新聞) 1/16(石田郷子)

1277 皇后の佳日ぞ御代の漱石忌 中央俳句会12/11・一ツ橋・会員評あり・自選

1276 冬蝶につきまとはるる庭師かな 中央俳句会12/11,一ツ橋(長沼ひろ志選+)

1275C冬うらモノレールにも多摩の坂 [よみうり文芸-たま]読売1/28(石田郷子)

1275B語義解せぬ「勤労感謝」このたびも 『俳壇』2月号[俳壇雑詠]佳作(加藤耕子)

1275 かの亀はもう冬眠か月に蝕 いるかオンライン句会,11/2,推敲を肯定(堀本裕樹)

1274 月蝕やわが嚏(くさめ)にも粛粛と 読売俳壇・令和4(2022)1/3・正木ゆう子

1273 一斉に走つて止まる落葉かな 雑誌『NHK俳句』1月号[落葉] 佳作(片山由美子)

1272 薪を得しストーブの火の躊躇かな 銀座俳句『銀座百点』1月号佳作(高橋睦郎)

1271 再会やマスクにひそめあふ加齢 中央俳句会11/13・一ツ橋 (ひろ志+和計)

1270D(くび)られし有間ノ皇子や石蕗の花 『蒼海』15号・3/20刊(堀本裕樹)

1270Cふるさとの向きへ初冬の入日かな 『蒼海』15号・3/20刊(堀本裕樹)

1270B綿虫に減速徐行・歓呼かな 朝日俳壇・1/9(高山れおな)

1270 茶の花に夕日の色や郷篭り 蒼海オンライン句会・11/11・秀逸 (堀本裕樹)

1269Dけふよりは冬菊ぞよとゆるめる歩 『蒼海』15号・3/20刊(堀本裕樹)

1269C行く秋の虹を囃すかクラクション 『俳句』2月号[令和俳壇]佳作(櫂未知子)

1269Bいまさきの地震や如何にすがれ虫 『俳壇』2月号[俳壇雑詠]佳作(今瀬剛一)

1269 肌寒や自転車徐行してみても 中央大学杉並高・講座10/30 [肌寒]・自選

1268 山門を顔パスの鹿くぐりけり 『俳壇』1月号[滑稽俳壇]佳作(八木 健)

1267D効きの遅き入眠剤や鉦叩 『蒼海』15号・3/20刊(堀本裕樹)

1267C柿落ちて震ふ枝よりまた一果 『蒼海』15号・3/20刊(堀本裕樹)

1267B虫の野や吾を曾(ヒ)―チヤンと呼ぶ曾孫 『蒼海』15号・3/20刊(堀本裕樹) 

1267 露草や午後にも迫るキャタピラー 中央大学杉並高・講座9/25[草]・自選

1266B夕月にはづす疫除けマスクかな 『蒼海』15号・3/20刊(堀本裕樹)

1266 新米をぐぎぐぎ研いでまだ達者 読売俳壇・11/15(矢島渚男)

1265 天高し水平線は月秘めて 伊勢神宮観月会・9/21・出詠作品集に収録・自選

1264 チョー早(ハ)エーと弾む少女ら秋入日 いるかオンライン-9/18-肯定 (堀本裕樹)

1263 ズームアップに元蜥蜴らし鵙の贄 『俳壇』12月号[俳壇雑詠]秀逸(山田貴世)

1262B敬老の日なり目指すは選句力 『蒼海』15号・3/20刊(堀本裕樹) 

1262 ゆくゆくは児に蹴らるるぞ新松子(しんちじり) 中央俳句会8/14-紙上(長沼ひろ志)

1261 日なたへと移す甲羅や亀の秋 雑誌『NHK俳句』11月号[秋] 佳作(岸本尚毅)

1260 吐く種や柘榴一粒づつ吸うて 雑誌『NHK俳句』11月号[ざくろ]佳作(鴇田智哉)

1259B曾孫をよくも斬つたな秋の草 現代俳句協会全国大会(58)予選通過

1259 再会の顔みな九月始業ベル 中央大,杉並高俳句講座9/4・出詠のみ-[暑さ]自選

1258 朝顔に苛めレベルの雨脚かな 中央俳句会8/14紙上方式・(長沼ひろ志)

1257 谷あひの夕霧に灯ぞ待ちしバス 銀座俳句『銀座百点』10月号,佳作(高橋睦郎)

1256B送火も線状降水帯下かな 『俳壇』12月号[俳壇雑詠]佳作(今瀬剛一)

1256 遥拝や峯雲のなほ彼方(おち)に墓 『俳壇』11月号[俳壇雑詠]佳作(藤田直子)

1255 小躍りは曾孫玄孫(やしゃご)ぞ魂迎(たまむかえ) 中央俳句会8/14紙上式[迎火](澤島和計)

1254 もつるるよ飛蝗(ばった)の脚と児の指と [NHK俳句]10月号[ばつた]佳作-鴇田智哉

1253C入道に替はる魚群や秋の空 『俳壇』12月号[滑稽俳壇]特選(八木 健)

1253Bまた立秋疫(え)除けのマスクせしままに 『蒼海』14号(堀本裕樹)

1253 脳天をあふれつづける花火かな 東京俳壇(東京新聞)9/12(石田郷子)

1252C心してくるるよ隠岐の夕立(ゆだち) 隠岐後鳥羽院俳句(23)・第一次予選通過

1252B小走りの宅配員に影も朱夏 現代俳句協会全国大会(58)予選通過

1252 脚か手か蠅取テープに残れるは 読売俳壇・8/30・三席(小澤 實)

1251 茂りたり欅の本字さながらに いるかオンライン句会・7/24・佳作 (堀本裕樹)

1250 散髪に行くべく髪を洗ふなり 銀座俳句『銀座百点』9月号,佳作(高橋睦郎)

1249 草いきれに偲ばざらめや御代昭和 中央俳句会7/10紙上式[草いきれ](澤島和)

1248 水星(すい)金星(きん)は桁違ひとぞこの暑気に 中央大杉並高-講座6/19[暑さ]-自選

1247 わけを言へろくに吸はずに離るる蚊 『俳壇』10月号[滑稽俳壇]佳作(八木 健)

1246 梅雨の月なほ疫の世の中天に 『俳壇』10月号[俳壇雑詠]佳作(山田貴世)

1245 受信へとスマホ灯すやいなやに蛾 雑誌『NHK俳句』8月号[街]佳作・鴇田智哉

1244 天気雨にはふためかずあめんぼう 蒼海オンライン句会・6/10-主宰評を参考に推敲

1243 あぢさゐに検針員の手荒かな 蒼海オンライン句会・6/10・佳作 (堀本裕樹)

1242 月蝕は見えで花栗にほふのみ 東京俳壇(東京新聞)6/27(石田郷子)

1241 この蟻やまるで途方に暮るるがに 中央大学杉並高校・俳句講座6/5[蟻]-自選

1240 筍やまさか胎児のかぐや姫 『俳壇』8月号[滑稽俳壇]秀逸(八木 健)

1239 やよ蜥蜴そこにときをり来るは猫 いるかオンライン句会-5/22-佳作(堀本裕樹)

1238 黄泉の神のわざの紫斑や著莪の花 いるかオンライン句会-5/22-特選(堀本裕樹)

1237Fコンビニにどつと下校児しばし雹 『蒼海』13号(堀本裕樹)

1237E生垣ゆ首出す百合よなほ疫ぞ 『蒼海』13号(堀本裕樹)

1237D神域を抜けたるかまた烏麦 『蒼海』13号(堀本裕樹)

1237Cかうもりの名を言へぬ児ら鎮守裏 『蒼海』13号(堀本裕樹)

1237B喪の家の青芝を這ふ子孫かな 『蒼海』13号(堀本裕樹)

1237 なほ疫の世にも神田や祭笛 中央俳句会・5/5紙上方式[祭](澤島和計)

1236 頬張るに女子も胡坐や柏餅 中央大学杉並高校・俳句講座5/29 (小島由美子)

1235 焼けごろや鯖の証しの模様ごと 中央大学杉並高校・俳句講座5/1(小島由美子)

1234D姉に晴れよ八十八夜なる黄泉路 『蒼海』13号(堀本裕樹)

1234C空気読めぬ犬の遠吠え夜半の春 『蒼海』13号(堀本裕樹)

1234B雲雀聴け高天ノ原の神楽歌 『蒼海』13号(堀本裕樹)

1234 垣内(かきつ)より白山吹と応(いら)へかな いるかオンライン会-4/24・秀逸(堀本裕樹)

1233 脱線もせで陽炎(かぎろ)へる列車かな 銀座俳句[銀座百点]6月号,添削佳作(高橋睦郎)

1232B御代なれやオンライン後の朧月 自選句(第2回蒼海賞-予選通過 [脳裡抄] より)

1232 飛燕より目をまた浮子(うき)に戻しけり ラジオ文芸選評4/17放送[燕](藤井あかり)

1231B菜の花のにほひに慣るる瀬釣かな 自選(第2回蒼海賞-予選通過 [脳裡抄] より)

1231 川沿ひに菜の花明かし釣れねども 東京俳壇(東京新聞)4/25(石田郷子)

1230 春風を肺一杯に湖畔かな いるかオンライン句会・3/27・堀本主宰・添削

1229F初花の樹齢白寿か幹に苔 自選句(第2回蒼海賞-予選通過 [脳裡抄] より)

1229E春分やしかも秋分てふ地球 自選句(第2回蒼海賞-予選通過 [脳裡抄] より)

1229Dヘリもつい寄つてきさうな辛夷かな 自選(第2回蒼海賞-予選通過[脳裡抄]より)

1229Cこのたんぽぽ今宵脳裡に点るべし 自選句(第2回蒼海賞-予選通過[脳裡抄]より)

1229B不合格の少年と聞く雲雀かな 自選句(第2回蒼海賞-予選通過 [脳裡抄] より)

1229 富士噴くな麓に土筆摘むわれら 中央俳句会[摘草]3/13・紙上方式・会員選あり

1228 三・(さん)一一は揺れしよ多摩のこの書庫も 東日本大震災句集(十年目の今)

1227 綸言りんげんのニュースぞうららうららへと 中央俳句会3/13紙上式(澤島和計)

1226B目覚めきし亀よ世間になほ疫ぞ 自選(第2回蒼海賞-予選通過[脳裡抄]より推敲)

1226 猫を追ふ猫を猫追ひ恋止まず 中央俳句会2/13・紙上句会・会報より自選

1225 雪解川やがては海へ赤道へ 中央俳句会2/13・紙上句会(長沼ひろ志)

1224B豆撒を見届けて去る巡査かな 自選句(第2回蒼海賞-予選通過 [脳裡抄] より)

1224 疫の世や春隣とも遠しとも 中央俳句会1/9・紙上句会(澤島和計+小島由美子)

1223Cこの寒や日々早送り動画めく 『蒼海』12号(堀本裕樹)

1223B受話器より「雪カ南紀ハ霙レヤル」 『蒼海』12号(堀本裕樹)

1223 八十三へと冬草を跨ぐなり 中央俳句会1/9・紙上句会(小林政秋)

1222 退(ど)かさるる児らや鎮守の松納 いるか句会1/31-オンライン特選(堀本裕樹)

1221G来賀なきままたたむなり初国旗 『蒼海』12号(堀本裕樹)

1221F疫の世や年玉も詞も門扉越し 現代俳句協会全国大会(58)予選通過

1221E似ることよあの戦末の正月に 『蒼海』12号(堀本裕樹)

1221Dわが果つるべき北多摩や初景色 『蒼海』12号(堀本裕樹)

1221C八十三の日は大安ぞ初暦 『蒼海』12号(堀本裕樹)

1221B夢に得し句もあたためて初湯船 『蒼海』12号(堀本裕樹)[推薦三十句]

1221Aあきらかに余所行きのこゑ初鴉 NHK全国俳句大会(23)・[行]佳作(岩岡中正)

1221 年酒(としざけ)の銘(めい)は「黒牛」郷よりの 令和三年・賀状用

 

     令 和 二 年 (2020)

 

1220Dとどく鐘は寺か電波か年の夜半 『蒼海』12号(堀本裕樹)

1220C末の孫に籤運すがる師走かな 東京俳壇(東京新聞)1/17・特選二席(石田郷子)

1220B英語名の橋もくぐるよ都鳥 定年俳壇(朝日折込)2/下号二席(谷村鯛夢)

1220 遂に今宵ポインセチアを仏壇に いるか句会・主宰評を参考に推敲

1219 茶の花や届き始めし喪中状 雑誌『NHK俳句』1月号[茶の花]佳作西村和子

1218 抜かれたる刹那あるべしこの大根 11/28いるか句会での諸論を参考に推敲

1217  一畝は大根の穴穴穴穴 中央俳句会11/14例会(長沼ひろ志)

1216B熱燗ぞ立皇嗣日の旗容れて 『蒼海』11号(堀本裕樹)

1216 ご互ひのマスにやつと当季かな いるか句会11/28オンライン(堀本裕樹・肯定)

1215B立冬やこたびは常時マスクの世 『蒼海』11号(堀本裕樹)

1215 存分にと皿にあぐらの熟柿(じゅくし)かな いるか句会10/24オンライン佳作(堀本裕樹)

1214B打つべしや十一月の三日の蚊 『蒼海』11号(堀本裕樹)

1214 今年酒嘗めて米寿をめざすなり 雑誌『NHK俳句』12月号[新酒]佳作(西村和子)

1213  十月や暦(こよみ)に旗日なけれども 雑誌『NHK俳句』12月号[十月]佳作(対馬康子)

1212 うそ寒や無季めくマスク脱ぐ帰宅 中央俳句会10/10例会(高松守信)

1211B仰ぐ子の顔へ落ちさう裂け柘榴 『蒼海』11号(堀本裕樹) /13号に東直子評

1211 万引を犯すならこの松茸か 中央俳句会9/10例会・会員一句評あり

1210D胃よ如何にドライシェリー後の走り蕎麦 『蒼海』11号(堀本裕樹)

1210Cあのやうな荼毘もありしか流れ星 『蒼海』11号(堀本裕樹)

1210B秋高を思ふか首を反らす亀 『蒼海』11号(堀本裕樹)

1210 鰯雲われら下界は過疎過密 銀座俳句『銀座百点』11月号,秀逸 (高橋睦郎)

1209 蟷螂は不機嫌よいつ見つけても 雑誌『NHK俳句』11月号[葡螂]佳作(西村和子)

1208 台風や直進したる例(ためし)なく 『俳壇』12月号[滑稽俳壇]入選(八木 健)

1207 手さぐりにこの房重し葡萄狩 雑誌『NHK俳句』 11月号[葡萄]佳作(対馬康子)

1206B西瓜忌と呼ぶ妻の日や食む曾孫 『蒼海』11号(堀本裕樹)

1206 (あまあし)を抜けきてわわし盆の客 いるか句会8/22オンライン-特選(堀本裕樹)

1205 わが星のこのざま如何に天の川 朝日俳壇・11/8(長谷川櫂)

1204B秋ややがて妻の忌親父の忌 『蒼海』10号(堀本裕樹)

1204 蟬わめけ豪雨に横死せしぶんも るか句会7/25オンライ(堀本裕樹・肯定)

1203Bさらば隠岐さらば埠頭に来し蟹も 隠岐後鳥羽院俳句大賞(22) 予選通過

1203 八十二からのスマホぞ夜の秋 『俳句』12月号[令和俳壇]佳作(朝妻 力)

1202E熱辯へと化する早さや冷し酒 『蒼海』10号(堀本裕樹)

1202Dけつかぬやうに揺すれり身の日影 『蒼海』10号(堀本裕樹)

1202C己が星に見惚れて飛ぶかてんと虫 『蒼海』10号(堀本裕樹)

1202B草いきれけだし奇声を交はしつつ 『蒼海』10号(堀本裕樹)

1202 コロナ裡禍にマスク汗疹の曾孫かな 現代俳句協会全国大会(57)予選通過

1201 見るからに大向日葵よ挙手の礼 『俳句』11月号[令和俳壇]佳作(対馬康子)

1200 メッタンとめだかを呼んで郷遥か いるか句会7/25・添削(堀本裕樹)

1199 裏側も仮想しつつの滝見かな NHKラジオ文芸選評7/18放送[滝](堀本裕樹)

1198 映らねど実はすててこオンライン 『俳壇』9月号[滑稽俳壇]特選一席(八木 健)

1197 荒れ庭に露涼しうて忌は間近 中央俳句会7/11例会[露涼し]・会員選を推敲

1196 月見草に迫る重機や川普請 雑誌『NHK俳句』 9月号[月見草]佳作(西村和子)

1195 青田波むかし負けじと駆けしかな 中央俳句会7/11例会[青田]・会員選

1194 バケツの田なれどそよぐよ青やかに 中央俳句会7/11例会[青田](長沼ひろ志)

1193Bぞ疫禍第二波警戒裡 現代俳句協会全国大会(57),予選通過

1193 梅雨明の月に竦(すく)めり大八洲(おおやしま) 銀座俳句[銀座百点]10月号佳作(高橋睦郎)

1192B梅雨明ぞ気張れ洗濯挟みどち 『蒼海』10号(堀本裕樹)

1192 見し蛇を妻には告げで夕散歩 雑誌『NHK俳句』8月号[蛇]佳作(対馬康子)※回想詠

1191 薄切りの梅雨入(ついり)鰯や白ワイン 読売俳壇・7/6(正木ゆう子)

1190 水音に知りしたそがれ菖蒲園 東京俳壇(東京新聞)7/26(石田郷子)

1189C凝らせども老鶯やはり同じ節 『蒼海』10号(堀本裕樹)

1189Bゆるべく梅雨の新月うすれけり 『蒼海』10号 (堀本裕樹)

1189 尺取虫(しゃくとり)よ気分はノッシノッシかね [俳句]9月号[令和俳壇]秀逸(小林貴子)

1188 袋掛(ふくろかけ)マスク強ふるがごときかな いるか句会6/27オンライン・佳作(堀本裕樹)

1187 代金の凡(およそが)これよ枇杷の種 中央俳句会,6/20例会[枇杷]・自選句

1186B先生の名より友の名入園児 NHK全国大会 第22回[生]入選

1186 (さや)ままの蚕豆誇る女将かな 雑誌『NHK俳句』7月号[蚕豆]佳作(西村和子)

1185 雲湧くよ帰省予定は立たねども 『蒼海』9号(堀本裕樹)

1185H牛蛙の声帯模写か夕鴉 『蒼海』9号(堀本裕樹)

1185G水の星ゆゑぞと草をむしりけり 『蒼海』9号(堀本裕樹)

1185Fレイテニモドクダミヰマース帰化の嫁 『蒼海』9号(堀本裕樹)

1185E微震をも楽しみかねず蔦若葉 『蒼海』9号(堀本裕樹)

1185Dわが庭も汝には万歩かよぎる蟻 『蒼海』9号(堀本裕樹)

1185C著莪なりの花明りかな仏前に 『蒼海』9号(堀本裕樹)

1185B老鶯に目覚めてけふも自粛かな 『蒼海』9号(堀本裕樹)

1185 荒れ庭や褒められて知る薔薇開花 中央俳句会-紙上句会5/21着(長沼ひろ志)

1184B宅配にちよんと捺(お)す朱や夏隣 俳人協会(59)全国大会・予選通過

1184 明日よりは仕舞ふ国旗や若葉風 中央俳句会・紙上句会5/21着(長沼ひろ志)

1183 泳法は唯一か蛙逃ぐるにも 『俳壇』7月号[滑稽俳壇]・選者の添削を参考に推敲

1182 花鳥なんぞ上の空にて闌(た)くる春 銀座俳句『銀座百点』6月号,佳作(高橋睦郎)

1181 黄泉(よみ)も良しこの春眠のままならば 雑誌『NHK俳句』5月号,佳作(宇多喜代子)

1180B淡雪をおどけて昇れ志村けん 第1回蒼海賞・選外の[自粛抄]より抄出・自選

1180 葉の色に気づく椿の盛りかな ひぐらし句会(蒼海・大阪)2/15・会員選

1179B間隔(ディスタンス)の世に紫陽花の過密かな NHK全国大会・第22回・入選

1179 バレンタインデーのチョコ出せ遺影妻 定年俳壇(折込)4/下-一席(谷村鯛夢)

1178C時の疫(え)にパニックの世を飛燕かな 第1回蒼海賞-選外の[自粛抄]より抄出-自選

1178B時の疫(え)にこの世揺るるか雪柳 俳人協会(59)全国大会・予選通過

1178 余寒へとライオンバスゆ戻りけり ひぐらし句会(蒼海・大阪)2/15・会員選

1177B令和初のご生誕日ぞ梅あかり 第1回蒼海賞・選外の[自粛抄]より抄出・自選

1177 酔漢のばつのわるげや梅の里 ひぐらし句会(蒼海・大阪)2/15・会員選

1176B天守閣より土筆(つくし)へと戻りけり 『俳句>』7月号[令和俳壇]佳作(白岩敏秀彦)

1176 アンテナの鴉よ如何に猫の恋 中央俳句会,2/8例会[猫の恋]・(水見壽男)

1175B立春や北半球に疫病(えやみ)の気(け) 第1回蒼海賞・選外の[自粛抄]より抄出・自選

1175 隣席に堪(こら)ふる咳やシテ登(と)場 中央俳句会,2/8例会・(長沼ひろ志)

1174 蝋梅のうさんくささの盛りかな 俳句』5月号[令和俳壇]・秀逸(五十嵐秀彦)

1173F福寿草を褒めて酌あり女将より 『蒼海』8号(堀本裕樹)

1173Eまた一輛出初帰りの鐘柔し 『蒼海』8号(堀本裕樹)

1173D福引器より身の程の色の粒 『俳壇』4月号[滑稽]・添削で掲載作の原句

1173C隣席にただ一駅よ春着下車 『蒼海』8号(堀本裕樹)

1173B令和初のけふ元日の日脚かな 『蒼海』8号(堀本裕樹)

1173 初空へ登りこよとや歩道橋 東京俳壇(東京新聞)2/09(石田郷子)

1172 三羽して鳴きかはすなり初鴉 『蒼海』8号(堀本裕樹)

1171Bおほよそは人為なるかな初景色 『蒼海』8号(堀本裕樹)

1171 にぎにぎしかる朝昼兼食(ブランチ)や雑煮の座 中央俳句会1/12例会・自選句

1170Cまた虚子>の去年(こぞ)今年句かアナウンサー 『蒼海』8号(堀本裕樹)

1170B置く猪口や令和最初の去年今年 現代俳句協会全国大会(57)・予選通過

1170 嫁が君と呼べば照るるよハムスター 令和2年・賀状用

 

 

 

【以下・入力微調整中】

       令 和 元 年 (2019)

1169 年忘(としわすれ)も二次会までの臓腑かな 『蒼海』8号堀本裕樹

1168 危篤とぞ寒暁を急(せ)くわが足音(あおと) いるか句会・12/21・佳作(堀本裕樹)

1167 ヨーグルトに人参磨(す)つていざ余生 いるか句会・12/21・佳作(堀本裕樹)

1166 ごみ漁(あさ)る狸に凄む鴉かな いるか句会・12/21・佳作(堀本裕樹)

1165B引揚ぐる義士や橋下を都鳥 雑誌[NHK俳句]2月号,佳作(井上弘美)

1165 釣針をはづすに鰡(ぼら)のぬめりかな [NHK俳句誌]8月号[音]秀作(夏井いつき)

1164 万両の実に照らさるる空き家かな 椋・つうしん句会・11/14 着信(石田郷子)

1163 加湿器やいつか訪ひたきメコン川 中央俳句会,12/14例会 (高松守信)

1162 着信か冬耕人(びと)の手に明かり 中央俳句会,12/14例会[冬耕]・(会員好評句)

1161 類想句も犇(ひし)めくごとしおでん鍋 中央俳句会,12/14例会[おでん] (長沼ひろ志)

1160 南(みんなみ)にテロル祖国に霙かな 蒼海12月句会・12/7・会員好評句

1159 アルミ貨にて御免下され留守詣(もうで) 蒼海12月句会・12/7・佳作 (堀本裕樹)

1158 夜しぐれに既視感(デジャ・ビュ)のうるむ渋谷かな いるか句会11/23・佳作(堀本裕樹)

1157 枯蟷螂昨夜(よべ)は星座に見入りしか 読売俳壇,12/16・三席(正木ゆう子)

1156 抜きたてを買ふ大根の重さかな NHK全国俳句大会(第21回)・佳作(宮坂静生)

1155 立冬の月に原子炉もう在るな 椋・つうしん句会・11/14 着信(石田郷子)

1154E秀才の墓に立冬の日差しかな 『蒼海』7号(堀本裕樹)

1154Dこのたびは桜紅葉や寡夫と寡婦 『蒼海』7号(堀本裕樹)

1154C鉦たたき先ほど日付替はりても 『蒼海』7号(堀本裕樹)

1154B取りをとるつもりか夜半もすがれ虫 『蒼海』7号(本裕樹)

1154 すさまじや日記にありし空白期 椋・つうしん句会・11/14 着信(石田郷子)

1153B落書を許して障子洗ひけり [NHK句誌]2月号[複数動詞]秀作(夏井いつき)

1153 辛うじて見舞ふ定めよ夜寒帰路 現代俳句協会全国大会(56),予選通過

1152 ごちや混ぜの花鳥風月美術展 銀座俳句『銀座百店』811月号,佳作(高橋睦郎

1151 破(やれ)蓮に念押しめける疾風(はやて)かな 中央俳句会,11/9例会・(長沼ひろ志)

1150 剥き呉るる林檎より香も螺旋(らせん) いるか句会・10/26・佳作(堀本裕樹)

1149 林檎また踏む戸惑ひや林檎狩 いるか句会・10/26・佳作(堀本裕樹)

1148B天高し付き過ぎなれど嘶(いなな)いて 雑誌『俳壇』2月号[滑稽俳壇]特選???(八木 健)

1148 秋高し逆さ富士にも真富士にも NHK全国俳句大会(第21回)・入選

1147 ばつたんこ令和たちまち五カ月に NHK全国俳句大会(第21回)・入選

1146 なるやうになれと夜爪よ台風裡 いるか句会・9/29・(堀本裕樹・肯定)

1145E郷の名の桃よと買ひぬ傷みしを 『蒼海』</span>7号(堀本裕樹)

1145D穂草汝が仲間はあまた水漬きけむ 『蒼海』7号(堀本裕樹)

1145C虫噤めニュース画像に決壊ぞ 『蒼海』7号(堀本裕樹)

1145Bみづうみの蜻蛉ら富士を見放題 『蒼海』7号(堀本裕樹)

1145 鶏頭に艶を戻して急雨かな 読売俳壇・10/21(正木ゆう子)

1144 鶏頭花のこれは瞼(まぶた)をひらくやも いるか句会・9/29・特選(堀本裕樹)

1143 倒影もみなま直ぐなり曼珠沙華 銀座俳句『銀座百店』811月号,佳作(高橋睦郎)

1142 葬儀へもつい秋晴れの歩幅かな 雑誌『俳壇』12月号[滑稽俳壇]・特選(八木 健)

1141 失踪の奴も仰ぐか今日の月 椋・つうしん句会・9/18 着信・(石田郷子)

1140 見舞ひてきしビルにもとどけ道の虫 蒼海9月句会・9/7・佳作 (堀本裕樹)

1139B跳び去るが迎へか小屋の竈馬 雑誌[NHK俳句]12月号,佳作(長嶋 有)

1139 赤まんまこの廃家にも英霊章 いるか句会8/31・佳作(堀本裕樹)

1138 かしは手に応へありけり法師?  [NHK俳句誌]8月号[音]秀作(夏井いつき)

1137 永らへて罷り出でしよ盆の句座 椋・名栗流灯句会・8/16・佳作(石田郷子)

1136 迎火の辺(あた)りきらめく急雨かな 椋・名栗流灯句会・8/16・特選 (石田郷子)

1135 洗ひきし墓碑も浴びるか通り雨 椋・つうしん句会・8/14 着信(石田郷子)

1134?割込みしは超早口よ法師蝉 現代俳句協会全国大会(56)予選通過+選者1票

1134?樹の下に知るかなかなの陽気かな 『蒼海』6号(堀本裕樹)

草の穂も賑はひなれや寡夫家やもおや 『蒼海』6号(堀本裕樹)

1134G長崎忌あの念押しの仕打ちはや 『蒼海』6号(堀本裕樹)

1134F撒水に立つ虹は虚(きょ)ぞ広島忌 『蒼海』6号(堀本裕樹)

1134E靖國の宮ゆ句座へと酷暑また 『蒼海』6号(堀本裕樹)

1134D英霊に数こそ及べ??時雨 『蒼海』6号(堀本裕樹)

1134Cやつと涼む昼の闇かな御手洗場(みたらしば) 『蒼海』6号(堀本裕樹)

1134Bどう見てもあれは密談ビヤホール 『蒼海』6号(堀本裕樹)

1134 聞き役はざつと二割かビヤホール 蒼海7月句会・8/3・肯定 (堀本裕樹)

1133Bゲリラ豪雨てふは虚報か大夕焼 NHK全国俳句大会(第21回)・入選

1133 宿酔の血に悶死せよ逃げゆく蚊 蒼海7月句会・8/3・秀逸 (堀本裕樹)

1132 尻高貝(しったか)をガンガラと呼び帰省酒 いるか句会・7/20・佳作(堀本裕樹)

1131B嗚呼帰省友情ごつこなどをして 雑誌『俳壇』11月号[滑稽俳壇]・秀逸(八木 健)

1131 素麺に身のぬぐはるる土曜かな ラジオ「ひるのいこい」で放送7/25(鈴木章和)

1130 海の日やあまた還らぬ旭日旗 中央俳句会,7/13例会・ (和計+ひろ志+守信)

1129 対岸は釣り仕舞ひらし月見草 中央俳句会,7/13例会・(長沼ひろ志)

1128 毛虫汝(な)を万華鏡にて見る仮想 中央俳句会,7/13例会・(会員特選)

1127 下校児の九九合唱に夕立かな 雑誌[NHK俳句]10月号,佳作(宇多喜代子)

1126C冷麦にも指もて挑む曾孫かな 現代俳句協会全国大会(56)予選通過+選者1票

1126B梅雨明に響く曾孫のおならかな 現代俳句協会全国大会(56),予選通過

1126 水族館めく盛り場や梅雨の底 蒼海7月句会・7/6・特選 (堀本裕樹)

1125 浦風とともに茅の輪をくぐりけり 雑誌[NHK俳句]8月号,佳作(井上弘美)

1124 遠巻きの児らや輪禍の蟇蛙 銀座俳句『銀座百店』8月号,佳作(高橋睦郎)

1123B戻り梅雨に魚屋の空元気かな NHK全国俳句大会(第21回)・入選

1123 できたての青嵐かな伊豆の駅 いるか句会・6/29・[青嵐]佳作(堀本裕樹)

1122 朝刊の思はぬ付録なめくぢり いるか句会・6/29・[蛞蝓]添削(堀本裕樹)

1121 拒みたる色を見せよや白菖蒲  [NHK俳句]誌7月号「色」選外注目作(夏井いつき)

1120 黴よ知るや日本国歌は岩に苔 中央俳句会,6/8・会員票→『会報』掲載へ

1119E夏めくや地軸じわじわ立つごとく 『蒼海』5号(堀本裕樹)

1119D月に透くる海月を稚魚ら仰ぎゐむ 『蒼海』5号(堀本裕樹)

1119Cすれ違ふ恋のボートのしかとかな 『蒼海』5号(堀本裕樹)

1119B噴水のしぼむたび駄々乳母車 『蒼海』5号(堀本裕樹)

1119 逃げ込むがために待ちしかあの蜥蜴 蒼海6月句会・6/1・佳作 (堀本裕樹)

1118 マーガレット汝?(な)に埋(う)ずもれる荼毘をふと いるか句会5/25佳作(堀本裕樹)

1117C余花吹雪とでもいはんか八ヶ岳(やつ)ふもと 『蒼海』5号(堀本裕樹)

1117?このたびも法事後にこの卯波かな 読売俳壇,6/24・(正木ゆう子)

1116Bこのたびも褒めあふ新茶この法事 『蒼海』5号(堀本裕樹)

1116 葉桜や風なくばさぞ蝕(しょく)の音 蒼海5月句会・5/4・佳作 (堀本裕樹)

1115 新(あら)た世の初夏へと国旗たたみけり 中央俳句会,5/11・自選句→『会報』掲載へ

1114B立夏けふの大和島根や初西日 『蒼海』5号(堀本裕樹)

1114 山吹を囃すか谷に猿の声 いるか100回・4/27・佳作共選・(堀本裕樹+町田 康)

1113B大和路につばくろ古歌に明日香風 NHK全国俳句大会(第21回)・入選

1113 着陸や花の宴(うたげ<)を八百(やお)越えて 蒼海4月句会・4/13・会員特選

1112 惰力やや覚えて蝌蚪の遠出かな 蒼海4月句会・4/13・特選 (堀本裕樹)

1111 場所取りの者みなスマホ花の下 雑誌『俳壇』6月号[滑稽俳壇]・(八木 健)

1110 飛んで来てからつぽなりし種袋 つうしん句会[種]3/13着信(石田郷子添削)

1109 ビル風にはや凄まるる木の芽かな 銀座俳句『銀座百店』5月号,秀逸(高橋睦郎)

1108 卒業の袴の群れやビル颪(おろし) 中央俳句会,3/9例会・(長沼ひろ志)

1107 熊穴を出て遠望す我のバス 読売俳壇,4/16・(矢島渚男)

1106 来(こ)し方も行く方も霞む給油かな 蒼海3月句会・3/2・特選 (堀本裕樹)

1105 どの色もおんなじ味よ雛霰 東京俳壇(東京新聞)3/24・(石田郷子)

1104 背を競ふ富士山麓の土筆(つくし)かな 雑誌[NHK俳句]4月号,佳作(星野高士)

1103B春風や一腑に腫瘍ひそめども 俳人協会(57)全国大会・予選通過

1103 花鳥詠こそ待たれけれ二月句座 いるか句会・2/16・佳作・(堀本裕樹)

1102 ぞぞぞぞと脱ぐ春雪や日章旗 [NHK俳句誌]5月号,むずかしい句・秀作(夏井いつき)

1101 寄る魚に沖のこと問ふ和布かな 中央俳句会,2/9例会・会員評→会報掲載

1100C妻の墓も冴返りゐむ梯子酒 『蒼海』4号(2019/6/20発行(堀本裕樹)

1100B八十一へと下萌を跨ぎけり 『蒼海』4号(2019/6/20発行(堀本裕樹)

1100 下萌を踏んで弾んで犬若し 椋・つうしん句会[踏]2/14 着信(石田郷子)

1099B月光浴気取りか路地の雪達磨 現代俳句協会全国大会(56),予選通過

1099 アナウンサー春一番にはしやぎけり 中央俳句会,2/9例会・(小林政秋)

1098 降る雪やけだし禁裏の庭面(にわも)にも 雑誌[NHK俳句]3月号[雪]佳作(岸本尚毅)

1097 電子音各種に苛(いら)つ寒夜かな 蒼海2月句会・2/2・佳作 (堀本裕樹)

1096Bうまさうにかがやく霜や二日酔 現代俳句協会全国大会(56),予選通過

1096 涸(かれ)池の罅(ひび)にあまたのいのちかな 蒼海2月句会・2/2(堀本裕樹・添削)

1095Cどの糸もけふを極みか枯柳 『蒼海』4号(2019/6/20発行(堀本裕樹)

1095B寒夕焼あの世とやらはあるのやも 『蒼海』4号(2019/6/20発行(堀本裕樹)

1095 空(す)きつ腹を見よとや低く寒鴉 いるか句会・1/26・佳作・(堀本裕樹)

1094 水仙やかつて清楚といふ婦徳 中央俳句会,1/12例会・会員特選評あり

1093B初句座にはや忸怩たり自己模倣 『蒼海』4号(2019/6/20発行(堀本裕樹)

1093 尊貴・法師・姫ほぼ嘆く歌留多かな 朝日俳壇, 1/27(高山れおな・初入選)

1092 二日はや口笛高し垣隣 椋・つうしん句会・10/19着信(川島 葵)

1091F元日やさびしきものに初落暉 『俳句』4月号[埋字で学ぶ五七五] (岸本尚毅)

1091E初鴉それも初夕鴉かな 『蒼海』4号・2019/6/20発行・(堀本裕樹)

1091D初富士や八十ッキロにわれ壽一 『蒼海』4号 ・2019/6/20発行・(堀本裕樹)

1091C検査つづく臓腑を確とめぐれ屠蘇 『蒼海』4号 ・2019/6/20発行・(堀本裕樹)

1091B新年やいよよ瓜坊めく曾孫 平成31年・賀状用

1091 元日のよき風得たる国旗かな 『俳句』4月号[埋字で学ぶ五七五](岸本尚毅)

 

 

 

 

 

<以下・入力調整中>

令 和 元 年? (2019?)
平成30年?

1090 歳晩に上がる室温親族(うから)着く 定年俳壇(朝日の折込紙)2/下旬号・特選(谷村鯛夢)

1089 夜時雨に道ごと眩し秋葉原 読売俳壇,1/28・一席(正木ゆう子)

1088B 「サインを」と宅配員の息白し 伊藤園お~いお茶新俳句・佳作

1088 駅長の薪にストーブ応(いら)へけり いるか句会・11/24・会員特選(堀本裕樹肯定)

1087 賀状書く近況をつい飾り立て 雑誌『俳壇』3月号[滑稽俳壇]・秀逸(八木 健)

1086 向寒や征くがごとくに行く八十路 東京俳壇(東京新聞)12/16(石田郷子)

1085 中空を行く日向ぼこモノレール 中央俳句会,12/8例会・会員一句評あり

1084 九段なる神池(しんち)に水漬く落葉はも 蒼海12月句会・12/1・佳作(堀本裕樹)

1083 霜月や賽銭箱にアルミ音(おん) いるか句会・11/24・会員特選(堀本裕樹肯定)

1082Iマスクまた舌禍抑へてくれにけり 『蒼海』三号・2019/3/20・(堀本裕樹)

1082H実千両の番犬かあの吠ゆること 『蒼海』三号・2019/3/20・(堀本裕樹)

1082G帰化の嫁の鶏雑炊のねばりかな< 『蒼海』三号・2019/3/20・(堀本裕樹)

1082F冬菊や削除のままの不敬罪 『蒼海』三号・2019/3/20・(堀本裕樹)

1082E京都駅の前後しぐるる車窓かな 『蒼海』三号・2019/3/20・(堀本裕樹)

1082D障子張りをちよつと手伝へ遺影妻 『蒼海』三号・2019/3/20・(堀本裕樹)

1082C雲の背や釣瓶落しを追ふ帰京 『蒼海』三号・2019/3/20・(堀本裕樹)

1082B御代なれやここ花野にも電子音 『蒼海』三号・2019/3/20・(堀本裕樹)

1082 矍鑠(かくしゃく)ぞ十一月に買ふ手帳 定年俳壇(朝日の折込紙)1月下旬号,(谷村鯛夢)

1081 霧しぐれ瀧を上まで拝ませよ 蒼海創刊記念句会・11/10・特選(来賓・池田澄子)

1080 水鳥に岸辺のわれに刹那かな 雑誌[NHK俳句]平成31年1月号,佳作(星野高士)

1079 人の世にまたサイレンや浮寝鳥 現代俳句協会全国大会(55),予選通過+選者1票

1078 雑踏の万里長城冬隣 椋・つうしん句会・[長]・10/17 着信・(石田郷子)

1077 口笛よ鳴れ朝寒のくだり坂 雑誌[NHK俳句]平成31年1月号,佳作(西村和子)

1076 ただ秋の梅の林となつてゐし 『俳句』12月号・[埋字で学ぶ五七五] (岸本尚毅)

1075 その順はいつ決まりしや降る木の実 雑誌『俳壇』1月号[滑稽俳壇]特選(八木 健)

1074 山ノ辺の道いそげとや灯る柿 銀座俳句『銀座百店』12月号,佳作(高橋睦郎)

1073 山装ふ一葉づつを画素として 現代俳句協会全国大会(55),予選通過+選者3票

1072 蘆も鶴も見ず鰯沸く和歌の浦 『俳句』11月号・[埋字で学ぶ五七五] (岸本尚毅)

1071 結納の旅なり肥ゆる岬馬 いるか句会・10/20・佳作・(堀本裕樹)

1070 胃カメラの帰路の新蕎麦さて蕎麦湯 中央俳句会10/13例会・会員一句評あり

1069 蟷螂の腹おもしろき網戸かな 東京俳壇(東京新聞)10/14・(石田郷子)

1068 穂芒を分けて今にも先師かな 蒼海10月句会・10/6・佳作(堀本裕樹)

1067 米寿への闊歩(かっぽ)ぞばつた跳ねさせて NHK大会平成30年度秀作(寺井谷子)佳作(高柳克弘)

1066 連山と秋草の名ぞ朱唇(しゅしん)より いるか句会・9/22・佳作(堀本裕樹)

1065 何を呑まんけふ新暦の重陽に 雑誌[NHK俳句]11月号,佳作(宇多喜代子)

1064 平成の終(つい)の秋とぞ祭笛 ふらんす堂通信158[なづな集](石田郷子)

1063 光秀を想はざらめや夕桔梗 中央俳句会,8/8例会・(高松守信会長選)

1062 秋の灯を連ねて離郷列車かな 中央俳句会,8/8例会・(長沼ひろ志+会員特選)

1061 底紅やまるでわんさと日章旗 蒼海9月句会・9/1・特選(堀本裕樹)

1060 改装後も単線駅よ虫鳴いて 現代俳句協会全国大会(55),予選通過

1059 聞こゆるはピアフか秋の簾より いるか句会・8/25・堀本肯定評を参考に推敲

1058C曾孫きて燥はしゃげり明日は終戦日 『蒼海』二号(12/20)堀本裕樹

1058B兜太翁の魂も寄られよ迎盆 『蒼海』二号堀本裕樹

1058 鮫で来ませ初盆迫る兜太翁 現代俳句協会全国大会(55),予選通過

1057G快哉を重ねしもヒト長崎忌 『蒼海』二号

1057Fふるさとの手風(てぶり)に茶粥今朝の秋 『蒼海』二号(12/20)堀本裕樹

1057E遠花火かへり見しても遠花火 『蒼海』二号(12/20)堀本裕樹
1057D確(しか)と見て詠めとや戻りくる揚羽 『蒼海』二号(12/20)堀本裕樹
1057Cこの向日葵こそ灯るべし夜更けには 『蒼海』二号(12/20)堀本裕樹
1057B朝焼や生まれたかりし縄文期 『蒼海』二号(12/20)堀本裕樹
1057 平成の終(つい)の夏行く手帳かな 蒼海8月句会・8/4・佳作(堀本裕樹)
1056 あと六日とぞ平成の終(つい)の夏 現代俳句協会全国大会(55),予選通過
1055 瀧風や「われ一滴」と詠みしひと いるか句会・8/25・佳作・(堀本裕樹)
1054 余所の国どうし球蹴る涼しさよ [俳句]10月号[平成俳壇]佳作(伊藤敬子)
1053 炎天や徘徊告ぐるスピーカー 蒼海7月句会・8/4・肯定(堀本裕樹)
1052B飛魚をくぐりくぐりて島間近 『俳句』11月号[平成俳壇]・題[魚]特選(井上康明
1052 海の日や潮騒を消す飛行音 銀座俳句『銀座百店』9月号,佳作(高橋睦郎)
1051 片虹のあたり訪はむか曾孫見に 俳人協会全国大会(57)予選通過
1050 ひまはりは知らずや西の豪雨禍(か)を 中央俳句会7/14例会・会員より特選評あり
1049B多摩なれやあれに都心をまたぐ虹 ふらんす堂通信158[なづな集](石田郷子)
1049 英霊に柏手涼し喘(あえ)ぎきて 中央俳句会,7/14例会・会員票を得て→会報掲載へ
1048B?だまれニュース画像に土砂災禍 現代俳句協会全国大会(55)予選通過+選者2票
1048 強運か蠅取テープに残る脚 雑誌『俳壇』10月号[滑稽俳壇]・佳作(八木 健)
1047 嗚呼ごきぶりCMどほり仰向けに 蒼海7月句会・7/7・肯定(堀本裕樹)
1046 昼顔や回送らしき霊柩車 蒼海7月句会・7/7・佳作(堀本裕樹)
1045 菖蒲田に行き交ふ傘のしぐさかな 『俳句』8月号[埋字で学ぶ五七五](岸本尚毅)
1044 短夜を待てじと愚図(ぐず)る一歯かな 中央俳句会,6/9例会・(小林正也事務局長)
1043 参道やかがみては見る苔の花 『俳句』9月号・[埋字で学ぶ五七五](岸本尚毅)
1042 ヒト科には顕著てふ汗愚老(ぐろう)にも 蒼海6月句会・6/2・主宰評を参考に推敲
1041 たたまずにハンカチ返す幼女かな 蒼海6月句会・6/2・主宰評を参考に推敲
1040 かはせみの接触後再飛翔(タッチ・アンド・ゴー)や魚を巣へ 蒼海6月句会6/2・佳作(堀本裕樹)
1039 どくだみの花や+(プラス)に勝る×(ばつ) いるか句会・5/26・会員特選+堀本裕樹(肯定)
1038 叔母惚(ほ)けて辞儀くりかへす薄暑かな  いるか句会・5/26・佳作・(堀本裕樹)
1037 隣町よりの神輿にどめけり 東京俳壇(東京新聞)6/24・(石田郷子)
1036 発(た)ちがたや新茶褒めあふ狭山湖辺(べ) いるか句会・5/26・佳作・(堀本裕樹)
1035 茶どころの端に居着きて新茶かな 雑誌[NHK俳句]7月号,佳作(岸本尚毅)
1034 走りこみし岩間に蜥蜴(とかげ)さぞ動悸 椋・つうしん句会・5/17 着信・(石田郷子)
1033 母の日や曾孫をあやす孫娘 中央俳句会,5/12(欠席投句)水見壽男+市橋千翔
1032 打ちし蚊を哀れむ初夏のゆとりかな 中央俳句会,5/12(欠席投句)会員多数票
1031 やよ蜥蜴そこに先ほど猫ゐたり 蒼海5月句会・5/12・会員話題作
1030B郭公(かっこう)に耳澄ましゐむ二百余戸 ふらんす堂通信157[なづな集](石田郷子)
1030B薔薇展の盆栽室の静寂(しじま)かな 読売俳壇,6/4・二席(正木ゆう子)
1030 手入れせぬ庭に薔薇薔薇薔薇や薔薇 蒼海5月句会・5/12・会員話題作
1029H爺婆の鯉も泳げや五月空 『蒼海』創刊号(9/30)堀本裕樹
1029Gここにまた軒菖蒲見つまはり道 『蒼海』創刊号(9/30)堀本裕樹
1029F笹舟を早瀬吸ひこむ立夏かな 『蒼海』創刊号(9/30)堀本裕樹
1029Eワルシャワの柳にも斯(か)くそぼ降りし 『蒼海』創刊号(9/30)堀本裕樹
1029D望郷や焼栄螺?みあぐねつつ 『蒼海』創刊号(9/30)堀本裕樹
1029C寡夫(やもめお)の目をも貸せとや遠蛙 『蒼海』創刊号(9/30)堀本裕樹
1029B離(さか)りゆく高天ノ原や棚霞 『蒼海』創刊号(9/30)堀本裕樹
1029A御代は吾に五十年(いそとせ)ありき昭和の日  『蒼海』創刊号(9/30)堀本裕樹
1028B橋くぐるたび朧へと水路バス [俳句]8月号[平成俳壇・[霞]秀逸(井上康明)
1028 初蚊との血まみれ沙汰のえにしかな 蒼海5月句会5/12・特選・堀本裕樹
1027 あれもこれもいまは暗礁(いくり)よ春の海 いるか句会・3/24・特選・堀本裕樹
1026 柏手や雨後の囀くぐりきて 東京俳壇(東京新聞)5/13・(石田郷子)初掲載
1025C望潮(しおまねき)かの空襲の前の日も ふらんす堂通信157[なづな集](石田郷子)
1025B些少ながら「祝(示+兄)入學」と書く本字 [俳句]8月号[平成俳壇]佳作(伊藤敬子)
1025 度はづれの波な招きそ望潮(しおまねき) 蒼海・第一回句会4/7・特選・堀本裕樹
1024 鷹化しし鳩か撒き餌にこぬ一羽 いるか句会・3/24・特選・堀本裕樹
1023 醜(しこ)草と見做せど萌ゆる律儀さよ 椋・つうしん句会・3/14 着信(石田郷子)
1022B鯉どちに仰がれてゐむ花筏 現代俳句協会全国大会(55),予選通過
1022 春めけども黄泉路は無季か兜太翁 中央俳句会,3/10例会・長沼ひろ志
1021 花を斯(か)く見渡されしか後鳥羽院 雑誌[NHK俳句]6月号,佳作(岸本尚毅)
1020 雲ごとに競ふ白さや入彼岸 銀座俳句『銀座百店』6月号,佳作(高橋睦郎)
1019B旧電気にての夜景や3(さん)・11(いちいち) 現代俳句協会全国大会(55),予選通過
1019 恋猫に犬怒ること吠ゆること ふらんす堂通信156[なづな集][恋猫]添削(石田郷子)
1018 雛段に牛車の牛の無聊かな ふらんす堂通信156[なづな集]・添削(石田郷子)
1017 季語になき春湯湯婆の又寝かな ふらんす堂通信156[なづな集]添削(石田郷子)
1016 荒磯や和布に戯(ざ)るる外れ浮子(うき) 銀座俳句『銀座百店』4月号,佳作(高橋睦郎)
1015 梅咲けどまだ見かけざり青鮫を 雑誌『俳壇』5月号[滑稽俳壇]・秀逸(八木 健)
1014 兜太師逝く春の霙(みぞれ)をさかのぼつて いるか句会・2/27・佳作・堀本裕樹
1013B梅林や青鮫ならぬ車椅子 現代俳句協会全国大会(55),予選通過
1013 定刻の通過列車や土手青み 中央俳句会,2/10例会・長沼ひろ志
1012 初午やわれも化けたる一人にて 読売俳壇,3/12・?席(矢島渚男)
1011 笑ふ口のかたちの月や春隣 いるか句会・1/27・佳作・堀本裕樹
1010 独居爺を覗きにきしか寒鴉 [俳句]5月号[平成俳壇]佳作(名村早智子)
1009 わが据うる切字も響け霜柱 はこべら俳句 [波郷関連]石田郷子+能村研三・共選
1008 永久(とわ)ならぬ顔顔顔やどんど火に  中央俳句会,1/13例会・会員特選選評あり
1007 福引や郷(さと)に盛りし 「ぶらくり丁」 いるか句会・1/27・佳作・堀本裕樹

1006 遠吠えの犬も想ふか去年今年(こぞことし) 平成30年・賀状用
1005 口籠る電話なりしよ年の瀬に 読売俳壇,1/29(矢島渚男)

1004 数へ日の鴉の声も人めきて 雑誌[NHK俳句]4月号ラジオ文芸選評(鈴木章和,添削)

1003 探る目や曾孫に初の虎落笛(もがりぶえ) NHK・第19回・全国俳句大会・入選

1002B冬至なれど人為いつかは地軸をも 角川全国俳句大賞⑨ 地? 『俳句生活』収録

1002 手袋の片方(かたえ)昨日のままの辻 銀座俳句『銀座百店』2月号,佳作(高橋睦郎)

1001 筋トレや曾孫を得たる爺の冬 『俳句』 2月号・[埋字で学ぶ五七五](岸本尚毅)


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