短歌(最新)

板坂壽一 発表短歌の記録 令和八年(2026)2月6日更新

    ①発表や評価を確認の都度、逐次に入力してゐます。

    ②発表確認順に番号を付すため、内容の季節や事柄が前後する場合もあります。

    ③アンダーライン部は最新の発表作品です。


番号    短 歌 作 品             発 表 デ ー タ・選 者(敬称略)


 

 

             令 和 八 年 (2026)

 

           NHK全国短歌大会に入選内定

 

1117 (作品は大会以後に掲載します)          

      NHK全国短歌大会(第27回)全国短歌大会・入選内定

 

1116 (作品は大会以後に掲載します)          

      NHK全国短歌大会(第27回)全国短歌大会・入選内定

 

 

           2月の発表は現在3首です

 

 

1121この家の六人(むたり)が遂に我のみになるまでを知る八手また咲く

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-2/6・入選(秋山佐和子)

 

1120勅題の「旅」に想へば真珠湾を見渡す丘に立ちもせしかな

      桃の會・2月度(用賀-区民集会所)・好評を得て→自選

 

1119死者よりも生者多しと頼もしく言ひ切る神話われらその裔(すゑ)

      桃の會・2月度(用賀-区民集会所)・好評を得て→自選

 

 

           1月の発表は6首でした

 

1118いざ駆けよ干支一巡を抽斗に待ちかねてゐしゴム印の馬

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-1/30・秀逸・一席(秋山佐和子)

【評】今年の干支(えと)は午。前進、行動力などの象徴という。初句の呼びかけが力強い。十二支     全てのゴム印を抽斗に備えているのだ。 「待ちかねて」が馬の駆け出す姿を想像させていい。

1117 (後日掲載)          

1116 (後日掲載)          

1115無灯にてかすめ過ぎたる自転車に見えし微光はもしやスマホか

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-11/7・入選(新選者-秋山佐和子)

1114石蕗ノ花ハ発光シマセンと鮸膠(にべ)も無きかなAI回答

      雑誌『現代短歌』No113 [読者歌壇] 天 (栗木京子)

【評】冬の日差しを受けて黄色い花を咲かせる石蕗。健気な花を見ると、みずから光を発しているように感じられる。試しにAIに「発光するか」と尋ねたら「発光シマセン」と回答が出た。正解ではあるがあまりにも冷淡で、夢のない返事である。AIの答えをカタカナで表したところに工夫の跡が見える。

1113妻逝きて二十年後も軒下に咲くよ律儀に石蕗(つわぶき)の花

      雑誌『現代短歌』No113 [読者歌壇] 地 (吉田直久)

1112あの月に如何(いか)なる国もこれ以後は手を出さぬとの協定をこそ

      NHK短歌誌・2月号「あったらいいのになと思うもの」佳作(木下龍也)

1111動物園にて気づきたり擬木へと寄らざる猿の少なからぬに

      読売歌壇・1/12(小池 光)

 

 

             令 和 七 年 (2025)

 

1110 北回りの渡欧空路の機窓には目眩(めくるめ)きにき日暮れ朝明け

      雑誌『短歌』12月号・[角川歌壇]佳作(都築直子)

1109特急にてくぐりきたりし雨雲に追ひつかれをり歩む家路に

      雑誌[NHK短歌]12月号[雲]佳作 (横山未来子)

1098この世には見ぬ金色の朝顔もひらいてゐるか浄土なる妻

      雑誌『現代短歌』No112(令和8年1月号) [読者歌壇] 人 (栗木京子)

1107湖岸にて羽ひろげたる鵜よ汝(なれ)は油脂を除くかまた潜るべく

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-11/7・入選(梅内美華子)

1106三夕(さんせき)の歌の伝はる国にして高層街に秋のたそがれ

      桃の會・10月度(桜新町)・好評を得て→自選

1105鳴きしきる虫にまじりてさまざまの電子音にも気づく宵かな

      雑誌[NHK短歌]11月号[音]佳作 (横山未来子)

1104 焼け出され戦に敗れ父に逝かれ辛(つら)かりたれど今は曾(ひ)い爺

      桃の會・10月度(桜新町)・好評を得て→自選

1103 富士塚のてつぺんなれやすぐ下ゆゲートボールの打音声援

      多摩歌話会(令和7年度)会・春日いづみ選者の講評を得て→自選  【評】[てつぺん]⁽がよい。

1102権力は腐敗するで」と説き呉れし先輩も其(そ)を辿りたるら(

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-9/26・入選(梅内美華子)

1101 駆除されし巣跡に戻りたる蜂は停止飛行(ホバリング)せりさらに一匹

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-9/12・入選(梅内美華子)

1100 加冠ノ儀を映すめでたきニュース裡の窓に夕月それも望月

      桃の會・9月度(桜新町)・好評を参考に→再度推敲・自選

1099 思はざり米寿を生きて郷の城のこの大楠の若葉嗅ぐとは

      雑誌『短歌』9月号・[角川歌壇]佳作(水上比呂美)

1098 燃えしぶる川原焚火にやつと得し湯に応へよやカップ麺どち

      雑誌『短歌』8月号・[角川歌壇]佳作(矢部雅之)

1097ゼロ戦ニ乗ツタカと問ふ曾孫に首振つて「まだ少国民でな」

      NHKラジオ文芸選評・7/19放送・[戦後80年を詠む](小島ゆかり)

1096橋くぐるたびに増しゆく街の灯へと水路バスにてさかのぼりゆく

      雑誌『現代短歌』No110(9月号) [読者歌壇] 人 (田中 槐)

1095けふ夏至かかつてオフィスの十二名にやつと賞与を果たせたるころ

      朝日歌壇・7/13(川野里子)

1094金繰りの苦をいくたびか土曜日へと逃げ込みしかな現役のを

      NHKラジオ文芸選評・7/5放送・テーマ[キッチン]佳作(小島ゆかり)

1093ととのへて晩酌を待つ寡夫(やもめお)に暮れ渋れるよ照り梅雨の空

      桃の會・7月度(桜新町)・好評を得て→自選

1092意外また意外のつぎも意外なる向きへ移れり庭に来し蝶

      読売歌壇-6/23(俵 万智)

1091常の日々は続きがたきか藤浪にきのふ青空けふは雨風

      桃の會・5月度(通信式)・好評+指摘を参考に推敲→自選

1090山桜の花と葉のこの釣合ひを疎(うと)みたるかな生意気のころ

      桃の會・5月度(通信式)・好評+指摘を参考に推敲→自選

1089インドシャツをかつて購(あがな)ひ着慣るるも未だ訪へざりかの不思議国

      桃の會・6/1(桜新町)・好評を得て→自選

1088 総力の売出しと聞く店頭の幟(のぼり)読めずよ今朝の春荒れ

      雑誌『短歌』6月号・[角川歌壇]秀逸(河野美砂子)

1087母方は熊野古道よ老爺なれどこの身に若()しや清姫の血が

      雑誌『現代短歌』7月号 [読者歌壇] 人=佳作(田中 槐)

1086 蛙子に孵(かえ)らむとせるうごめきに飢ゑたる亀も目を覚ましゐ

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-5/16・入選(梅内美華子)

1085雪晴れの窓に相応(ふさ)はぬ調べかなラジオゆ「冬の旅」の低唱

      雑誌『短歌』5月号・[角川歌壇]秀逸(河野美砂子)

1084本州ノ雪ハ重シヨ湿リヰテと掻く隣人は元自衛官

      雑誌『短歌』5月号・[角川歌壇]佳作(鵜飼康東)

1083 バレンタインの日に縁うすき歳なれど義理チョコてふを二度受けしかな

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-4/11・入選(梅内美華子)

1082春の岬よりの夕日の華やぎは忽ちに点すぐに消滅

      桃の會・4/6(桜新町)・好評を得て→自選

1081「枝垂梅をヘッドライトの通過かな」と一句得にけり帰路の酔歩に

      桃の會・3/2(通信式)・好評を得て→自選

1080C忘れゐし雨戸閉ざす手とどまりぬ旧正月の夜半の星座に

      桃の會・1/12(桜新町)・好評を得て→自選

1080Bモノクロの写真なれども北斎の波間の富士に魂消たりにき

      桃の會・1/12(桜新町)・新年席題[波]・好評を得て→自選

1080 郷の師の下(しも)二句いまだ忘れずよ「生き清むべし生くるかぎりは」

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-3/28・入選(梅内美華子)

1079妻に日々通ふ看取りもかの帰路はワイン買ひしよクリスマスイヴ

      雑誌『短歌』4月号・[角川歌壇]佳作(河野美砂子)

1078ザジズゼゾをダヂヅデドてふ故郷なればこの春風もけだしハルカデ

      雑誌『現代短歌』令和7年5月号[読者歌壇] 天一席(萩岡良博)+地(田中 槐)

      11月号(№111)にて、萩岡選者の天上天(年間最優秀賞)に選定あり

1077 多摩湖より八十キロの富士山も今日は四五十ほどか初晴れ

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-2/28・入選(梅内美華子)

1076 若人として叫(おら)びつつ覚めきたり永らふる身の朝の夢より

      雑誌『不二』2月号[令和七年度・勅題「夢」詠進歌集]に収録

1075七十年むかしの我にあらざるや枯草分けて離(さか)りゆく児は

      雑誌『短歌』3月号・[角川歌壇]・題詠「離れる」佳作(大松達吉)

1074焼肉の騒ぎを余所に湯豆腐にて手酌ちびちび舐める爺なり

      雑誌『短歌』3月号・[角川歌壇]佳作(山崎聡子)

1073離れ住む倅ゆメール「家も身もだましだましに使ひきりなよ」

      雑誌『短歌』3月号・[角川歌壇]佳作(大村雅子)

1072朝床に足もて揺する湯たんぽの「ぐらーん」といふ音をたのしむ

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-2/14・入選(梅内美華子)

1071われらには霙なれども奥美濃の碑(いしぶみ)にさぞ降り積みてゐむ

      桃の會・2/2(用賀)・好評を得て→自選

1070わが転居は都合八度か空襲に焼け出されしをあはせ数へて 

      NHK全国短歌大会(第26回)全国短歌大会・秀作・黒瀬珂瀾

1069志村けんを思ひ出しをり多摩湖へと散歩の足をつい延ばしきて

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-1/31・佳作(梅内美華子)

1068九州のかたちの雲と見るうちにアフリカめきぬ何を告ぐるや

      雑誌『短歌』2月号・[角川歌壇]佳作(河野美砂子)

1067立川へのバスは暗渠の野火止用水(ようすい)を過ぎて冬めく玉川上水(じょうすい)を越ゆ

       [よみうり文芸]読売新聞多摩版-1/24・佳作新選者・梅内美華子) ※振り仮名は作者の追加

 

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